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WITHOUT THOUGHT Vol.14
スマホ SMART PHONE
デザイナーの深澤直人がDMNと開催するワークショップの成果発表
2015/01/26
JDN編集部
毎年の発表が注目されるWITHOUT THOUGHT。今年のテーマは「スマホ」。「テーマに採用するには、それが誰にでも分かる必要がある。スマホと言われて、使っていない人がいる状況では採用することはできない。今がタイミングだと考えた」。会期中に行われたトークイベントでの深澤直人氏による説明。また、テーマからこの展示に至るまでの経緯を「一年かけて、そのアイデアが本物かどうか、表現が適切かどうかを練り上げてきた」と振り返った。展覧会では、ハードウェア、周辺機器、アプリ等、全部で60の提案がなされていた。ここではその中からハードウェアと周辺機器20点を紹介する。その他の提案とアプリについてはぜひ会場で確認して欲しい。
以下、展覧会によせた深澤直人氏のテキスト。
腕時計が身につける唯一の情報機器だった時代は終わり、スマホは装身具ではないにしても、肌身離さず持ち歩く携帯情報端末として確固たる地位を確立した。スマホはケータイ電話ではない。身体で触れて関わる四角い板である。iPhoneというスマホは一つのブランドでこれほど多くの人が同じものを持つことがなかった事実を大きく塗り替えた。すべての人が身体で関わる小さな機会との付き合い方から顕著に浮かび上がるハードとソフトのアプリケーションを考えるのが今回の課題である。無意識に操作している。無意識に触れている。無意識で付き合っている親しい機器との間には顕著な付き合い方が幾つも存在する。
展覧会名 WITHOUT THOUGHT Vol.14 スマホ SMART PHONE
会期 2015年1月9日(金)~2月1日(日)
会場 ヨコハマ創造都市センター
主催:ダイヤモンド社/DMN(ダイヤモンド デザインマネジメント ネットワーク)
http://www.dmn-online.net/wt14/