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CITIZEN “LIGHT is TIME” ミラノサローネ2014 凱旋展
2014年ミラノデザインウィークで一番と言われた展示が凱旋
2014/11/19
JDN編集部
2014年のミラノデザインウィークで行われる様々な展示を対象にしたオフィシャルコンペ「Milano Design Award Competition」。そこで「ベストエンターテイニング(Best Entertaining)賞」と「ベストサウンド(Best Sound)賞」の2部門を受賞し、大きな話題を呼んだ展示の凱旋展が、会期延長し11月28日までスパイラルガーデンで開催されている。(上写真:インスターレションの中心に吊り下げられた時計)
- 金色に光る一つひとつが「地板」、この空間が見る者に高揚感を与える
- DGT.(DORELL.GHOTMEH.TANE / ARCHITECTS)の田根 剛氏
漆黒の宇宙空間に降り続ける金色の雪、というと大げさだが、悠久の時の流れに通じるイメージだ
腕時計の基盤部品である「地板(ぢいた)」を使い作り出されるのは、圧倒的な光の空間だ。クリエイティブディレクションは、シチズン時計株式会社 シチズンブランド事業部。会場構成・インスタレーションデザインはDGT.(DORELL.GHOTMEH.TANE / ARCHITECTS)。照明・音響演出はLUFTZUG。音響設計・制作はWHITELIGHT。
設営を終えたばかりの会場で、DGT.の田根 剛氏にミラノとの違いについて尋ねた。
まず考えたのはサイト・スペシフィックであることだという。ミラノの会場となったトリエンナーレでは細長い空間が与えられたので、時計の繊細な部品を見せる六つの円柱什器を、インスタレーションの中に分散して配置していた。ここスパイラルガーデンでは、その特徴の一つである大きな円筒形状のアトリウム空間から、インスターレーションは多重な円となり円の中心を意識したものとなったのだそうだ。
また、2階のショップに至る円形のスロープから見下ろすことで、ミラノでは経験できなかったアングルで、このインスタレーションを体験できることも大きな違いだ。黒いツヤありの床面を敷き詰めたことにより、鏡絵のように反射し、独特な浮遊感を感じることができる。「ぜひ、多くの人に見てほしい」とのことだ。
大階段では、時間の歴史「TIME EVOLUTION 時間の樹形図」、シチズン時計の歴史、最新製品のなどを展示、こちらも博物学的な面白さにあふれている。
CITIZEN “LIGHT is TIME” ミラノサローネ2014 凱旋展
http://citizen.jp/lit/index.html
ミラノデザインウィークの“LIGHT is TIME”
http://www.japandesign.ne.jp/salone/2014_citizen.html
Fuori Salone トリエンナーレと周辺 フォトレポート
http://www.japandesign.ne.jp/salone/2014_triennale.html