ニューヨーク・インターナショナル・ギフトショー「Accent on Design」は、2012年1月29日～2月4日迄ジャビッツ・コンベンション・センターで開催され、この冬期ギフトショーで28年目、53回目を迎えました。

4つのアクセント・デザイン賞を選出

特別功労賞として、Eva Zeiselの特徴ある陶器を見せているKlein Reidのブース（Long Island City NY）が受賞。2011年の12月に105歳で亡くなったハンガリー生まれのEva Zeiselは、シンプルで美しい陶器の作品を作り続け、多くのデザイナーに影響を与えました。最後まで現役でした。日本の柳宗理氏を思い、デザイン界の巨匠が時を同じくして逝ったことを思いました。

Excellence in Product Design賞は2つ選ばれました。1つはKarl Zahnのデザイン・アニマル。ブースはAreaware（Brooklyn, NY）で、ブナの木を削って作ったジョイントの組み込み式が評価され、シンプルな形の動物の置物が受賞。もう1つの受賞者はSweet Bella（New York）Wool補修用キット。最近のサスティナブル・デザインやフェルトの流行から出て来た様な、新しいアイディア商品。ウール製品の虫食い穴等の補修が出来ます。

優れたブースのデザインを表彰するExcellence in Booth Design賞はCameo by Ruxのブースが受賞。ミラーを使って、ストレージ・ルーム用の角をカバーしながら、イルージョン効果を出した商品ディスプレイ。商品自身はハンドカーブのベビー用のガラガラで、そのパッケージの展示に、ミラーシートをバックに並べたもの。スペースも広く見え、通る人達の目をひくディスプレイでした。

注目を集めた日本製品の出展ブース

Accent on Japanのブースは入り口階段を上がってまっすぐのところで、位置としては大変良い場所です。いつものGallery 91からはじまり、続いてフィラデルフィアの癒しの空間に必要な優れた商品群を扱う「MORIHATA International」。そして今回、日本から出展3回目の「MSY Inca」は、キース・ヘリング（Keith Haring）の日本製のカラフルなiPhoneケースや、コーヒーやお茶の再利用製品、日本の地場で丹精込めて作られた木の製品の高額な靴などが人気で、常に人だかりが出来ていました。角ブースを広くとった「SAIKAI」は長崎県・波佐見焼の陶器を中心に日本の著名デザイナーの家具、陶器などを展示。日本のグッドデザイン商品を全米、世界中に卸している会社で、カリフォルニアからの出展です。

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  Gallery 91ブース

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  Gallery 91ブース

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  MORIHATA Internationalブース

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  MORIHATA Internationalブース

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  MSY Incaブース

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  SAIKAIブース

今回あまり他を見るチャンスがなかったのですが、ジャビッツのロビーには昨年に続き、American Design Club（LA CA）やJOINの若者達の作品展示ブースがありました。そして、今年もNoth Pavilionへの通路になっている広々した空間に「Sustainability」の特別展示があり、環境にやさしいギフト、パーソナルケア、家庭用品などのプロダクトが展示されていました。

あちこち工事中のイメージを上手く設営してカモフラージュしていましたが、次回の8月夏のギフト・ショーから、より良いスペースになることを期待したいです。

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  American Design Club（LA CA）とJOINブース

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  Noth Pavilionへの通路に特別展示されているSustainability商品群

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  工事中の通路をデザイン・グッズでカバー