帽子ブランド「KAMILAVKA(カミラフカ)」と、ファッションブランドの「spoken words project(スポークンワーズプロジェクト)」の初コラボレーションによる帽子「suteteko(ステテコ)」が生まれた。
sutetekoは、KAMILAVKAの定番シリーズで、子供用のズボンを帽子のように被るという特徴のあるデザインだ。今回、spoken words projectsがテキスタイルデザインを担当した。
spoken words projectsの飛田正浩さんは、「最近のご時世を鑑みて、服を作るその素材で“平和”や“幸せ”をメッセージできる素材は何かと考え、デニムという素地が思い浮かびました。ワークウェア、額に汗水流して働くとどんどん幸せになる時代の素材、デニム。とはいえspokenらしさとして、プリントでデニムを表現できないか?と、刷っては洗ってまた刷って洗ってを繰り返し、それを表現しています」と、帽子に使用しているテキスタイルのデザイン意図について語っている。
今回のコラボはKAMILAVKAのデザイナー、古澤正和さんが「手作業を活かした染や個性豊かなテキスタイルで服作りを行い、アート作品も作り続けている spoken words projectsさんと一緒に帽子を制作することができたら、きっとスペシャルな帽子になる」と、飛田さんに直接声をかけたことから実現したという。2つのブランドの想いが合わさって完成したアイテムだ。
ブランド:KAMILAVKA
帽子デザイナーの第一人者、平田暁夫氏に7年間師事。モディストとしてオートモードの技術を習得した後、2009年にHauteModeHirataを退社。furusawamasakazuを立ち上げる。今までの形式、概念にとらわれない、豊かな価値を創造していくこれからの帽子をブランドコンセプトにオートクチュールの要素を織り交ぜた帽子を提案していく。2014年、アトリエの名前でもあったKAMILAVKAをブランドとして立ち上げる。
ブランド:spoken words project
デザイナーの飛田正浩が主宰するファッションブランド。多摩美術大学染織デザイン科在学中から様々な表現活動を「spokenwordsproject」として行う。卒業を機にブランドとして改め、1998年東京コレクションに初参加。手作業を活かした染めやプリントを施した服作りに定評がある。アーティストの衣装制作や舞台美術、テキスタイルデザイン、セレクトショップのウィンドウディスプレイでのインスタレーションなども手掛け、ファッションの領域を超えて活動している。