シューメーカーチェア&サンダル

エンダースキーマ×カリモク、革と木が自然に調和したプロダクト

まるでひとつの肌のように、革と木が一体となった製品が発売される。ジェンダー(社会的性差)を越えて自由にデザインすることをコンセプトに、革靴や革小物を中心に展開する「エンダースキーマ」と、日本の木製家具のトップメーカー「カリモク家具」がタッグを組み、シューメーカーチェアとサンダルが生まれた。

シューメーカーチェアとは、もともと靴職人が座り心地を良くするために、お尻の形に合わせて座面を削ったことから生まれたもの。エンダースキーマなりに解釈し、脚周りはミニマルな構成の中に素朴さとぬけ感を持たせ、座面は靴のソールのように体に優しく馴染む形状になっている。前脚からゆるやかにつながる革の曲面は木との境界を曖昧にし、全体を調和させた。背は靴底材として使用するショルダーの厚みや張り感を生かし、芯などを使うことなく、自立するように設計されている。

サンダルは、足の形に良く馴染み、素材をそのまま活かした木のソールを作りたいという思いから生まれた。メープルの無垢材を三次元的な形状に加工したソールは、木という素材が持つ心地良さを肌で感じられる。

カリモク家具がファッションという異業種分野と製品をつくるのは初めてのこと。エンダースキーマのデザイナー、柏崎亮さんの“木の肌目と革の肌目が自然に調和したプロダクトを制作したい”という思いから始まった今回のプロジェクト。

柏崎さんがデザインをする際に意識したのは、“素材の特性を生かし、使い込むことでより愛着がわくような余白があること”、“プロダクトがそれぞれの空間に溶け込み、ふとした瞬間に時の経過を感じさせられるようなモノにしたい” という思いだ。

それぞれの強みである革加工と木工がよく調和し、優しい風合いを持ち、使うほどに体によく馴染んでいく椅子とサンダルができあがった。7月上旬から、全国で展開をスタートする予定。

ブランド:エンダースキーマ

浅草にあるアトリエを拠点に、靴や革小物などを中心としたプロダクトを展開している。表層的な部分のみでなく、物が出でき上がる背景や過程などに重きを置き、モードとクラフトのバランスのとれたモノ作りを行うブランド

ブランド:カリモク家具

1940年に創業した、日本の木製家具のトップメーカー。創業以来、国内生産にこだわった家具作りを通し、職人の技や感性を存分に発揮できるよう、カリモク流「メイド・イン・ジャパンのハイテク&ハイタッチ」を追求している。

シューメーカーチェア

サイズ W550×D440×H570mm
カラー ナチュラル
素材 メープル材、牛革(ヌメ革)
価格 75,000円

サンダル

サイズ 6サイズ展開(23.0~28.5cm)
カラー ナチュラル
素材 メープル材、ラバー、牛革(ヌメ革)
価格 34,000円

写真:Gottingham