不織布でできた、抜群に軽くて持ち運びやすいバッグ。これは、特殊なエンボス加工により製品を作り出すブランド「oh-yon（オーヨン）」が開発したものだ。

一見無地のようだが、バッグには「デリット加工」という特許技術を使用し、エンボスが施されている。デリット加工とは、従来金型で型押し加工していた柄や模様を、金型を使わずに転写する新しい加工技術。写真や描いたデザインを転写することはもちろん、木の葉やレースなど、実際にある素材そのものを型にすることができる。バッグに使われているパターンは、メッシュ柄とネット柄の2種類。ネット柄は、実際の漁網を版に使用したものだという。

バッグのタイプは、ショルダーバッグ（持ち手あり、なし）・トートバッグ・クラッチバッグ・ナップサックの5種類。

デザイナーは、ファッションブランド「ワンピースとタイツ」も手がける米田年範氏。oh-yonについて、「特殊なエンボス加工で素材を作り出し、日々目にする物事をテクスチャーへ落とし込みたい」と、話す。

ちなみにバッグに使われている不織布は、高密度のポリエチレン不織布を使用しており、防水性能や強度、耐久性にもすぐれているという。畳むことも簡単なため、旅先などでの携帯用バッグとしても最適だ。