自分でひと手間かけることで、ものづくりの楽しさを味わえるキットが発売された。「ヒトテマキット えんぴつ」は、自分で好きな形や太さに木を削り、紙やすりで磨いて完成させるえんぴつだ。作り方は以下。
まず、えんぴつの芯を木に入った溝に挟んで接着剤で固定する。そのあと木を好きな太さや形にけずり、紙やすりで磨いていく。さらにペンや絵の具で色を塗ったり、オイルで仕上げると、世界にひとつだけのオリジナルえんぴつが出来上がる。また、キットに入っている台紙には折り目がついており、組み立てるとプレゼントケースになるので、作ったえんぴつを入れて大切な人に贈ることもできる。
「ヒトテマキット」は、国産の木材に特化した商品の企画・開発をおこなうブランド「みんなの材木屋」のプロダクトで、森林を維持するためにおこなう伐採時に出てしまう「間伐材(かんばつざい)」を有効活用するために生まれたものだ。
既製品だけでなく、あえて自分でひと手間かけて作ることで、ものへの愛着やものづくりのワクワク感を知ってほしいという思いが詰まったプロダクト。シリーズは、えんぴつだけでなく、スプーンや箸なども展開している。
デザイナー:西岡真生子
1980年大阪生まれ。6歳と2歳の母。「株式会社西粟倉・森の学校」で広報関係のデザイン、商品企画デザインなどを行う。大阪芸術大学デザイン学科卒業後、イベントの企画運営デザインの仕事を経て現職。2011年 岡山県西粟倉村へ移住し、森に囲まれた環境で働くなか、森と暮らしをつなげるものづくりをしたいという想いからヒトテマキットシリーズを開発。
ヒトテマキットえんぴつ
サイズ | W65×D5×H185mm |
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内容 | えんぴつ3本分、芯(2B)、プレゼントケース |
素材 | 日本の森で育ったひのきの間伐材 |
価格(税抜) | 1,000円 |