TIMBER POT

「土に還る」がコンセプトの植木鉢

「価値の再定義」をテーマに、間伐材や古材の傷みや割れなど自然な姿をありのままに、福井県河和田地区で越前漆器の丸物木地の技術を生かした木製プロダクトを制作するろくろ舎。

戦後、その成長の早さから杉や檜が大量に植林されてきた。しかし、そのまま放置すると木々の間隔が狭くなり、太陽光が届かず十分に成長できなくなってしまう。そのため立派な丸太を育成するために、過密になった木々の一部を計画的に伐採する作業が必要になる。その際に伐採された木材が「間伐材」だ。

「土に還る」をコンセプトに、杉の間伐材を丸太の状態から削り出した植木鉢が「TIMBERPOT」だ。使用している間伐材は福井県産の河和田杉。枝打ちがされていない、市場では価値がないとされている部位をあえて使用することで、生命力溢れる表情豊かな仕上がりになっている。

丸太からひとつひとつ削り出された「TIMBER POT / Plain」以外に、無骨な鉄のアタッチメントを組み合わせた「TIMBER POT+ / Iron」、ひとつひとつ職人がろくろで仕上げた陶器製のアタッチメントがセットになった、「TIMBER POT+ / Pottery / Black」と「TIMBER POT+ / Pottery / White」がラインナップ。

デザイナー:酒井義夫

2007年福井県鯖江市(有)山口工芸(Hacoa)に入社。同社退社後、パン職人を経て、丸物木地師である清水正義氏に師事。2014年ろくろ舎を設立し、丸物木地製作の傍ら「価値の再定義」をテーマに木製プロダクトを製作。2015年に発表したTimber pot は、経済産業省が選定する日本の隠れた地方産品「The WONDER500」に認定。

ラインナップ TIMBER POT / Plain(3号〜5号)、TIMBER POT+ / Iron(3号〜5号)、TIMBER POT+ / Pottery / Black(3号〜5号)、TIMBER POT+ / Pottery / White(3号〜5号)
価格 2,500円〜8,000円(税別)