白青(しろあお)

砥部焼の新しいスタンダード

「白青」は、愛媛県の代表的な焼きもの“砥部焼”の伝統を守りながら、現代の食卓に合うような新しいスタンダードを目指したプロジェクト。

本ブランドは、そのトータルブランディングとプロジェクトを通じて産地と産業の活性化につながる活動を行っている点が評価され、2015年度 グッドデザイン賞を受賞した。

砥部焼は、約230年の歴史を持つ磁器。砥部町で産出される良質の砥石から生み出され、その丈夫さと手づくりの味わいから、古くから日常使いの器として愛されてきた。戦後、柳宗悦やバーナード・リーチといった民芸運動のリーダーたちが砥部を訪れ、手づくりの良さを活かした磁器として高く評価したことで広く知られるようになった。現在では100ほどの窯元が伝統を守りながら、新しい表現を模索し、さまざまな作品を生み出している。

白青のラインナップは、茶碗や鉢、平皿、蕎麦猪口や湯呑など。柄は2種類に分かれおり、シンプルな縞柄と、愛媛県や砥部町にゆかりのある「ひばり」「まだい」「うめ」「どんぐり」を図案化した絵柄シリーズという展開だ。フォルムの特徴は、「高台」を高くすることで安定して持ちやすくなっていること。使いやすく、手になじむことを大事に考えられた。

1300度の高温で焼成された器は、固く頑丈で夫婦喧嘩で投げつけ合っても割れなかったという逸話が残っているほど。白くぽってりとした磁器を彩る青色は、コバルトを主成分とした顔料によるもので、釉薬をかけて焼くことで鮮やかな青色に発色し、和食洋食問わず幅広い料理に合わせることができる。

ラインナップ くらわんか椀、鉢、平皿、箸置き、湯呑(コップ)、蕎麦猪口、ギフトセット
縞(太・細)、絵柄(ひばり、まだい、うめ、どんぐり)
価格(税抜) 700円~5,900円