第199回 大城健作 (デザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

才能あるデザイナーが熟成されてその瞬間を待つ。芝公園の増上寺で開催されたデザインイベント「AnyTokyo 2015」の会場で大城さんのデザインを見て、本格的に始動すべきだと強く感じた。そして、その場に居合わせた本人から今年からスタートを切ったと聞き、安堵した。デザインが多様化し拡散する中で、物足りなさを感じているのは私だけではないだろう。しかし、大城さんのデザインにはガツーンとくる力強さを感じる。ピエロ・リッソーリ氏の下で働いた経験など、もう十分過ぎるキャリアがあるので、あとはこの時代に代表作・自信作となるデザインを創出できるかだ。楽しみに待ちたい。

デザインディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

大城健作(デザイナー)

大城健作(デザイナー)

1977年生まれ、沖縄県出身。1999年Scuola Politecnica di Designを卒業後、ミラノで様々なデザインスタジオに勤める。2004年から8年間、ピエロ・リッソ-ニ氏率いるLissoni Associatiにて、2012年よりロンドンのBarberOsgerbyにて勤務。これまで世界のトップブランドと数多くのプロジェクトの開発に携わり、その領域は家具、オフィス、キッチン、バスルーム、照明器具から生活用品全般のプロダクトまで多岐に渡る。2015年独立、自身のスタジオをミラノに構える。2006年ミラノサロ-ネサテライトにてDesign Report Award大賞を受賞、その他数々の賞を受賞する。主なクライアントにBoffi, Glas Italia, Ligne,Roset, Mattegrassi, Viccarbe, Zanottaなど。

http://www.kensakuoshiro.com/