第182回中村拓志(建築家)
[桐山登士樹の推薦文]
6月半ばに中村拓志さんのNAP建築事務所から「狭山湖畔霊園管理休憩棟」、「狭山の森礼拝堂」のオープンハウスの案内をいただいた。自然と共生した建築の様なので、直ぐさま参加の意思を伝えた。中村さんといえば、2007年に目黒に竣工した全戸数6個の集合住宅「Dancing Trees, Singing Birds」の建築で頭角を現した。この建築は、自然の樹木を極力切らずに設計。そのかいあって、それぞれの居室環境は豊かな空間と景色を獲得することができた。中村さんの確かなスキルとセンスを示した作品である。再び、こんな体験が得られることを期待して、オープンハウスに参加してみたい。
Dancing Trees, Singing Birds
- 2007
- フレッグインターナショナル
House C -地層の家-
- 2008
- 個人住宅
録 museum
- 2010
- 録 museum
東急プラザ表参道原宿
- 2012
- クロス特定目的会社、東急不動産
Optical Glass House
- 2012
- 個人住宅
狭山湖畔霊園管理休憩棟
- 2013
- 公益財団法人 墓園普及会
狭山の森礼拝堂
- 2013
- 公益財団法人 墓園普及会
那須Tepee
- 2013
- 個人住宅
Ribbon Chapel
- 2013
- ツネイシホールディングス
中村拓志 / Hiroshi Nakamura
1974年東京生まれ。神奈川県鎌倉市、石川県金沢市で少年時代を過ごす。1999年明治大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。同年隈研吾建築都市設計事務所入所。2002年にNAP建築設計事務所を設立し、現在に至る。建築設計をコミュニケーションデザインと考え、人が自然や建築と関わり、愛着を感じることをモットーに設計している。