第174回 畑中正人 (作曲家・サウンドデザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

2011年ミラサローネの「NEOREAL」をご一緒して、親しくなった音楽家の畑中正人氏が今月のデザイナー。彼の音楽に対する感性と経験値は計り知れない。打合せ時でも、現場でも、何時でもフラット、焦っている姿を見たことがない。腕組みして現場に立つが目や頭は既にサウンドを刻んでいるのかもしれない。今年も彼の手掛けたISSEY MIYAKEの「青森大学男子新体操部」のステージやmatohu2014s/sコレクションを拝見させていただいた。作り手の情熱をサウンドという魔法で150%にしてくれる畑中氏は、実に頼もしい存在だ。

デザインディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

畑中正人(作曲家・サウンドデザイナー)

畑中正人(作曲家・サウンドデザイナー)

作曲家・サウンドデザイナー 1975年北海道浜頓別町出身。独学で作曲、ピアノ、音響学を学ぶ。95年より札幌市を拠点にキャリアをスタート。主に舞台音楽やイベント、企業VPや広告音楽などの分野で数多くの作品を手がける。 2002年よりドイツに拠点を移し、ハンブルク州で外国人として初の作曲家ビザを取得。ハンブルクバレエ団プリンシパル・ダンサー、イリ・ブベニチェクやヘザー・ユルゲンセン等に多くの楽曲を提供する。担当した舞台作品は欧州各国で数々の賞を受賞している。 2004年に帰国。建築空間のための作曲を積極的に行う。2012年5月に開業した東京スカイツリーでは最上階にある展望室<天望回廊>のサウンド総合演出を手がけた。
http://hatanakamasato.net/