第160回田子 學(デザイナー)
[桐山登士樹の推薦文]
数多くの新製品が並ぶインテリライフスタイル2012の会場の中で、ひときわ目を引いていた鳴海製陶の「OSORO」。製品デザインだけでなく、配布物までも気合いが入っていた。聞いてみるとエムテドの田子學さんがクリエィティブディレクターとして参画し、デザインをトータルにプロデュースしているという。田子さんは、業界に一石を投じたあのリアル・フリートのデザインマネージメントの責任者として活躍していたことは、よく知られている。転機となった2008年からのデザインは、より日常の上質さを求める指向が強く現れている。環境が変われば、そこに即した引き出しをあけることができるスキルの確かさ、強さ、そして安定感が滲み出ている。
dynabook CX1/CX1R
- 2004
- TOSHIBA / REALFLEET
amadana CR-102
- 2004
- REALFLEET
docomo N705i
- 2007
- docomo / REALFLEET / NEC
FOODESIGN「粋 SUI」
- 2008
- guzzini
REMO910
- 2009
- Nasnos
nasta laundry project
- 2011
- 株式会社キューワナスタ
nasta AirHoop & Laundry Pole
- 2012
- 株式会社キューワナスタ
OSORO
- 2012
- 鳴海製陶株式会社(NARUMI)
UNI+FORM
- 2012
- 東京都 / 東京文化発信プロジェクト室 / FabCafe LLP
田子 學 / Manabu Tago
株式会社エムテド 代表取締役 アートディレクター/デザイナー
東京造形大学II類デザインマネジメント卒。
株式会社東芝デザインセンターにて多くの家電、情報機器デザイン開発にたずさわる。同社退社後、株式会社リアル・フリートのデザインマネジメント責任者として従事。その後新たな領域の開拓を試みるべく、2008年株式会社エムテドを立ち上げ、現在にいたる。現在は幅広い産業分野において、コンセプトメイキングからプロダクトアウトまでをトータルでデザイン、ディレクション、マネジメントをしている。
GOOD DESIGN AWARD、red dot design award、JDCAデザインマネジメント賞、ILS AWARDデザインビジネス賞、他受賞作品多数。
- 2010年~日本デザイン振興会(JDP)「グッドデザイン賞」審査委員