エピソード 132
G型しょうゆさし
裏漏れを防ぎ、持ちやすく、安定も良い。日本の生活においては非常に日常的な器である、醤油差し。求められる要素を実直に追求し、美しい形にまとめ、しかも工業製品として生産に無理のない形に仕上げたデザインは高く評価されています。
発表は1958年。日本を代表するデザイナーによって構成されるグッドデザイコミッティが選定した製品だけが並べられる、東京・松屋のグッドデザインコーナーで紹介され、60年に同コミッティによる「グッドデザイン賞」を受賞。61年には、第5回のGマークに選定。現在でも生産・販売され続けており、ロングライフデザイン賞にも選定されています。発売以来、実に22万個が販売されています。
デザイナーは佐賀県塩田町生まれの森正洋(まさひろ 1927-)。Gマーク選定作品が111点にものぼると言われるプロダクト・デザイナーです。その作品の多くは56〜78年の(株)白山陶器(はくさんとうき)でのインハウス時代に生まれました。白山陶器は、400年の歴史を持つ長崎県の波佐見焼を、現代向きの機能とデザインを重視して製品化することで、多くのヒット商品を生み出しているメーカーです。
森は78年に自身の事務所である森正洋産業デザイン研究所を設立。その後も、国内外問わず数多くの展覧会に参加。コンペの審査員、講演活動、愛知県立芸術大学教授など幅広く活動しています。
東京国立近代美術館でも8/4まで「森正洋 陶磁器デザインの革新展」が開催されており「G型しょうゆさし」に始まる多くの作品を展示しています。(山崎)
イメージ画像
ページtopへ
バックナンバー
連メニューへ戻る