生誕130年記念 藤田嗣治展 ─東と西を結ぶ絵画─

生誕130年記念 藤田嗣治展 ─東と西を結ぶ絵画─

26歳でパリに渡った藤田嗣治(1886~1968)は、試行錯誤の末に生み出した独自の画風で一躍パリの寵児となる。製法を秘して語らなかった乳白色に輝く下地、面相筆で引かれた流麗な墨の線。日本的で繊細な美意識と巧みな技術が、人々を魅了したのである。そして、その個性を引き立てたのは、裸婦や自画像といった西洋の古典的な画題であった。藤田は西洋絵画の伝統に正面から向き合うことで、ヨーロッパの人々に真に認められることを目指したのである。それは「東と西を結ぶ絵画」と呼ぶに相応しいものだろう。

しかし一方で、二つの世界を背負った彼は、両者に引き裂かれるような苦しみも味わう。パリでの評価を重ねるほどに大きくなる、嫉妬と羨望の入り混じった日本画壇からの反応。さらに、戦後は戦争画制作の責任を問われ、追われるように日本を去る。そして、フランスでキリスト教に改宗し、晩年は礼拝堂の建設と壁画制作に没頭した。祖国との間に生まれた深い傷を癒すような祈りにも似た創作の日々を重ね、81歳で没する。

本展では、東西文化の融合と対立に注目しながら藤田の創作の歩みをたどる。華やかな成功に彩られながら、苦しみや葛藤にも満ちた彼の生涯だが、作品のひとつひとつからは「描くこと」に真摯に向き合った画家の姿が見えてくる。近年ランス市に寄贈された未公開作品など、国内外の代表作により藤田の作品世界の全貌を紹介する。通常よりも会場規模を拡大し、大作を含むおよそ110点をご覧いただける。

【関連イベント】
●映画「FOUJITA」上映会(ブルーレイ上映)
日時:10月30日(日) 14:00~(上映時間126分)
監督・脚本:小栗康平
主演:オダギリジョー
場所:府中市生涯学習センター講堂
定員:250名
※要申込み(多数の場合は抽選)

※その他関連イベントに関しては、公式サイトをご参照下さい

開催期間 2016/10/01(土)~2016/12/11(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~17:00(展示室への入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、10/10をのぞく)
入場料 一般1,000円/高大生500円/小中生200円/未就学児および身体障害者手帳等をお持ちの方は無料
参加アーティスト 藤田嗣治
会場
  • 府中市美術館
  • 東京都府中市浅間町1-3
会場電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場URL https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
詳細URL http://foujita-fuchu2016.jp/