“less is more”で“God is in the details”
この椅子を見ると、‘シンプル’や‘究極’という言葉を、安易に使ってはいけないのだと思い知る。近代建築三大巨匠の一人、ミース・ファン・デル・ローエ(LudwigMies van der Rohe,1886-1969)による1930年の椅子。
要素を削ぎ落として、機能と美しさを兼ね備えた物を作ることが、モダンデザインの終着点の一つだとすれば、80年程前に既に行き着いてしまったミース。「バルセロナ・チェア」とともにマスターピースとして評価されていますが、「Brno Chair」の方が“less is more”を雄弁に語っているように思えます。