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台のような椅子 FRAME CHAIR
しっかりしているようで浮遊感があり、台のようで椅子のようで
幅が600mmもある一人掛けの椅子。黒く塗られた細いブナ材のフレームと籐の座面という構成。基本はコの字を伏せた形で、奥行440mmと浅いため、それだけ見ると横長のスツールか台といった感じ。
椅子たらしめているのが、座面のくぼみと背もたれ。また左右の脚をつなぐ補助フレームは傾斜して配置され、見る角度によっては宙に浮いているようでもあり、不思議な存在感を持っています。これは、椅子として座ると、丁度、脚を逃がす場所になり実用性と意匠を兼ねているのでしょうか。
シンプルな台を作り、椅子にするための最低限の変更を加えて、美しくまとめた結果とも読めます。面で構成されるのは座面のみで、他は全て枠のみ。家具職人による丁寧な作りが成立させた繊細な椅子です。
デザイナーは大橋晃朗(1938-92)。
伊東豊雄、坂本一成、長谷川逸子等の建築家との共同で多くの家具をデザインしています。「FRAME CHAIR」は、元々は建築家・坂本一成による「代田の町家」のために作られたもので、1976年のデザイン。「台のような椅子」と呼ばれています。
大橋は、桑沢デザイン研究所を経て東京工業大学で建築家・篠原一男に学びました。
この背景からか、建築家との共同も多く、初期の頃は、「FRAME CHAIR」のように木を使った伝統的な家具を作っています。79年からは、大量生産を意識して合板を使った「ボード・ファニチュア」を展開。85年の「フロッグ・チェア」「ハンナン・チェア」からは生き物のような大胆な形と色の家具へとスタイルを変遷させます。残念ながら伊東豊雄が建築を手がけた八代市博物館での家具が最後の仕事となりました。
建築の一部分としての家具、伝統的手法、大量生産、ポストモダンと、一人のキャリアの中で、家具の歴史とも一致するような変遷を見せたとも思えます。
2006年11月18日までギャラリー間で回顧展が行われていました。
「FRAME CHAIR」は、ナガノインテリア工業が2005年に始めた「NAGANO」というブランドで復刻されました。「NAGANO」のアートディレクターは城谷耕生。デザイナーの知性と自社工場の先端技術によって、一般的な消費者が日常生活で使える家具づくりを目指しています。
update
06/12/06
※ご紹介したプロダクトは、オンラインショップ “
caina
” にてお求めになれます。
購入する
関連サイト
┃
GALLERY・MA タッチストン 大橋晃朗の家具 展
→
http://www.toto.co.jp/gallerma/ex060916/
┃
坂本一成研究室 東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻
→
http://www.arch.titech.ac.jp/sakamoto_lab/
┃
代田の町家
→
http://www.arch.titech.ac.jp/sakamoto_lab/daita.html
┃
NAGANO
→
http://www.nagano-interior.co.jp/
┃
八代市立博物館 未来の森ミュージアム|YATSUSHIRO MUNICIPAL MUSEUM
→
http://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/
→
http://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/date/building.html
┃
JDN/Gallery/桐山セレクション/城谷耕生
→
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/DCG/CURATOR/shirotani/
BALMUDA design Highwire
2006/11/29
riese und mueller BD-1
2006/11/22
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2006/11/15
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2006/11/08
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