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HIDA
エンツォ・マーリが飛騨で取り組む杉の家具
背もたれと座面にムクの杉材を用いた椅子「EM202」。フレームは細いスチールで控えめな存在感、円形の座面と半円形の背面が浮いたような感じを与えます。
座面は腰のラインにそってカーブしていますが、これは彫り込みではなく、なんと杉をプレス加工したもの。
デザイナーはEnzo Mari(エンツォ・マーリ 1932-)。メーカーは飛騨産業。
飛騨産業が日本の杉を使った新しい製品を考えたいと、マーリにこのプロジェクトを相談したとき「なぜ豊かな自然を切ってまで新しい製品を作るのだ?」と言われたそうです。改めて杉の特殊な状況を説明することで、「それならば」とこのコラボレーションが始まりました。
杉は、1960年代の高度経済成長による住宅用木材の需要増加に応じて、国策として大量に植林されました。ですが、安価な海外材が輸入されるようになり、60年は90%近かった木材自給率も、2003年には20%を割り込んでいます。結果、商品価値がないため、手入れもできずに放置された杉が日本中に溢れたのです。
杉は学名を‘Cryptomeria japonica’といい、「隠された日本の財産」を意味します。杉花粉症も日本特有で、国策による公害といってもよいのではないでしょうか。
さておき、杉は非常に柔らかく、節も多いので、家具には向かない、というのが一般的な認識です。飛騨産業は地元企業等と共に、杉を硬くするプレス技術を開発し、杉の利用に道筋を付けました。節も、自然の美しさとしてそのまま活かす、という考えで飛騨産業とマーリが一致。
椅子、テーブル、ソファ、棚等、23のアイテムを試作し、05年のミラノ・サローネで発表。各国のデザイナーや建築家から賞賛されました。現在、「EM202」を含む3つの椅子とテーブルが商品化されています。
update
05/11/02
関連サイト
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HIDA
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http://www.em-hida.jp
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デザインプロダクトエピソード/Tonietta
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