第二次大戦後間もない1948年に発表されたフランスの大衆車。2CVはフランス語の発音ではドゥー・セー・ヴォ。発表当時は酷評されたという「こうもり傘に車輪を4つ付けた」と言われるその独特の形。改良を重ねフランス本国では87年まで生産され、現在も根強い人気があります。
「大人2人と50Kgのジャガイモを積んで時速50Kmで走れること」「バスケット一杯に卵を入れて荒れた農道を走っても卵が一個も割れないこと」「シルクハットをかぶって乗っても天井につかえないこと」といったコンセプトで開発された‘庶民のための移動道具’です。
騒音が低く動力伝達効率の高い、山形(「く」の字)の歯を持つギアを生産する事業で成功したアンドレ・シトロエン。第一次世界大戦後の19年、砲弾工場を自動車製造用に改装して設立したのがシトロエン社(CITROEN)です。山形の歯を重ねたものが、同社のエンブレムになっています。
シトロエンの自動車は「ハイドロニューマチック」という油と窒素ガスでコントロールする独特のサスペンション・システムでも知られます。バネではなく、油圧でコントロールされる乗り心地は独特の柔らかさで、現在も電子制御を取り入れたシステムが採用されています。
ハイドロニューマチックは55年に「宇宙船」「翼をとった飛行機」とも言われるDSという自動車に採用されたのが最初ですが、2CVの「卵が一個も割れない」という開発思想に源流があるといえるでしょう。
DSも2CVも、そのあだ名の通り少々変わった形をしていますが、ともにロングセラーとなり大量に製造販売されました。
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