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デザインプロダクトエピソード

Ghost


背景に溶け込みながらも、存在感ある椅子
一枚の透明なガラスでできたアームチェア。曲げ加工が施された厚さ12ミリのガラスでできており、背もたれは座り心地が良さそうな柔らかな曲線。巾95、奥行75、高さ68cmというゆったりしたサイズでありながら、透明な存在感で、まさに「Ghost」(ゴースト)という名の通りです。

デザイナーは、チニ・ボエリ(Cini Boeri 1924-)と彼女の事務所Boeri Associatiの一員だったトム・カタヤナギ(Tomu Katayanagi)。1987年の発表。
ボエリは、ミラノ工科大学を出て、52〜63年までマルコ・ザヌーゾのスタジオでインテリアデザイナーとして働きました。その後、建築やインダストリアルデザインにも活動分野を拡げ、アルフレックス社などとのコラボレートの後、79年に自身の事務所を開きました。同年、金のコンパス賞(Compasso d'oro)を受賞しています。

「Ghost」のメーカーはフィアム社(FIAM Italia)。FIAMは、Fabbrica Italiana Accessori per Mobili(Italian Furniture Accessory Factory)の略で、1973年にヴィットリオ・リヴィ(Vittorio Livi)が設立した曲げガラスを得意とするイタリアの企業。
リヴィは13才でガラス工房の見習いを始め、15才のときには筆頭の職人になっていた、という天才肌で、自身でも多くのガラス家具をデザインしています。
フィアム社はリヴィやボエリの他に数多くのイタリア人デザイナーと、フィリップ・スタルクやロン・アラッド、蓮池槇朗などのイタリア人以外のデザイナーを起用して、曲げガラスの可能性を追求するような製品を発表しています。ハイテクと職人芸による高度な曲げ加工技術が、こうしたデザイナーたちの要求に応えています。

-02/06/26-

 
 ・関連サイト
  FIAM Italia
  http://www.fiamitalia.it/



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