T-Building 工事仮囲いグラフィック

1998 / 東京都渋谷区 / 竹中不動産

扉は異空間をつなぐ出入口。同時に「未来の扉をひらく」「思い出の扉をひらく」といった言葉にみられるように、時空をつなぐ抽象的な存在としてもとらえられる。ともすれば閉鎖的、威圧的になりがちな仮囲いに、空間的な広がり、近未来を想像させる時間的な広がりを、扉をモチーフにしたイリュージョンの世界によって表現した。

Produce:TAKプロパティ Model Design:春日亀美智雄 Model Photo:森岡 純
2000年 サインデザイン大賞 通商産業大臣賞

菊竹雪(グラフィックデザイナー)

菊竹雪(グラフィックデザイナー)

建築家・菊竹清訓を父とし、彼の設計による住宅「スカイハウス」で育ったアーティスティックな環境が、アイデンティティーを確立する源になっている。大学で建築を学び、卒業後は日本デザインセンターに勤務。その後、イタリアに渡り、アンジェロ・コルテージ氏のもとでデザインの視野を広げ、1990年株式会社コンパッソを日本に設立する。また、94年には文化庁派遣芸術在外研修員として、英国RCAで建築、空間、環境にかかわる、既成概念にとらわれないグラフィックデザインを学ぶこととなった。 そういったグローバルな経験から得た視点で、ランドマーク、スペース、車両、工事現場など、空間にかかわるすべてのスーパーグラフィックデザインを行う。

多摩美術大学客員教授/法政大学・日本大学非常勤講師
主な内外の受賞に、Brunel Award、D&AD Yellow Pencil Award、グッドデザイン賞、サインデザイン大賞など。
http://www.yuki-kikutake-design.com/

2013/7/10 0:00