数カ月前から準備していた新しいプロジェクトを公開することができました。椅子や家具、照明や小物など木を使った製品のデザインコンテストです。
主催は日本有数の木製家具産地である岐阜県の飛騨木工連合会。飛騨の木工は万葉集の歌に詠まれたほど昔から存在していました。また、日本では唯一、箪笥(たんす)などの箱物より製造が難しい椅子から、その歴史を始めた家具産地でもあります。そして岐阜県の森林率は81%と高知県に次いで2位、ちなみに全国平均は67%です。つまり、歴史も技術も素材も揃っているのです。
となると、必要なのはデザインということになります。
2016年3月に発表されたWood Furniture Japan Awardでグランプリとなった「KISARAGI」は、飛騨を代表するメーカーである飛騨産業による椅子です。このデザインは川上元美さん。川上さんと飛騨の付き合いは30年におよぶそうです。今回のコンテストでは川上さんにも助言を頂いています。
また、今年のサローネには、この飛騨産業と飛騨の家具メーカーであるシラカワが出展していました。サローネに出展した日本の6社のうち、家具産地からの出展はこの2社だけです。今回のコンテストには、これら2社の他、イバタインテリア、柏木工、日進木工といった主要家具メーカーを合わせた12社が参加しています。
締切は8月22日です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
飛騨の家具®アワード 家具デザインコンテスト