AXIS

2015

昔からある家具の形を現在のテクノロジーによって極限まで削ぎ落としていくとどうなるかという、普遍的なもののあり方を問う視点からデザインしたスツール。

無垢の金属棒を高精度のNC旋盤で削り出し、ネジまでオリジナルで製造。わずか6本の金属棒と3つのネジを所有者が自ら組み上げることにより、製作工程から組み立て、完成形までを最小限のプロセスで行える。オブジェとしての美しさと存在感を最大限まで引き出したタイムレスなスツール。

2015年ミラノサローネ出品作。2016年、BLUEVOX!より「AXIS」として発売。

photo:山本育憲

髙須学(インテリア・プロダクトデザイナー)

髙須学(インテリア・プロダクトデザイナー)

1974年福岡県生まれ。九州芸術工科大学卒業後、一級建築士事務所に6年間勤務。2002年にタカスガクデザイン(現TGD)を設立。「シンプルに、永く、美しく」をデザインコンセプトに、時代に左右されない空間そのものの美しさや、モノ自体に潜む本来の美しい音色を最大限に増幅させる「良質なアンプ」のようなデザインを心掛けている。クライアントとエンドユーザー共に活きるショップインテリアや、住まい手それぞれの心地よい「間」を導き出す住空間、モノ本来の持つべき姿形やそのストーリー性を深く読み、素材そのものを深く洞察し、腑に落ちる形を追求する家具プロダクトなど、空間から家具・日常品まで幅広い領域でデザイン活動を行っている。2011年、2015年グッドデザイン賞等受賞歴多数。

http://www.gaku-design.com