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ローカルメディアのつくりかた

人と地域をつなぐ編集・デザイン・流通

ローカルメディアのつくりかた

地域はローカルメディアの実験場だ。お年寄りが毎月楽しみに待つ『みやぎシルバーネット』、福岡にある宅老所の面白雑誌『ヨレヨレ』、食材付き情報誌『食べる通信』ほか、その地に最適なかたちを編み出し根づいてきた各地の試みを、3つの視点「観察力×コミュニケーション力」「本・雑誌の新しいかたち×届けかた」「地域の人×よそ者」で紹介する。

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【トークイベント】

「ローカルメディアでコミュニティや地域を活性化する方法」
影山裕樹
日時:2016年9月30日(金)19:00~21:00(終了後交流会あり)
会場:TIP*S(千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル6F 611区)
定員:50名
入場料:1500円(別途交流会参加費500円)
http://peatix.com/event/195095

「地域アートとローカルメディアーー地域のクリエイティブの未来とその批評のありかたとは」
小松理虔×藤田直哉×影山裕樹
日時:2016年10月16日(日)19:00~21:00(18:30開場)
会場:本屋B&B
入場料:2000円(1500円+1ドリンク)
http://bookandbeer.com/event/2016101602_bt/

井口夏実・神谷彬大(学芸出版社)おすすめコメント

影山さんが取材から戻る度に報告してくれたローカルメディアはいつも新鮮で、例えば福岡の『ヨレヨレ』を教えてもらった時はタイトルはもちろん、イラスト、写真、見出し、文章、レイアウト、どれをとっても考え抜かれていて、悔しいほどショックだった。この本の事例はどれも偏屈なほど編集のこだわりがあって、多くは書店以外で売るのだから流通の方法も常にチャレンジングだ。「ローカルメディアはいつも実験場だった」とあるように、その地で、その人たちが知恵を出し切ったからこそできた、真似のできないストーリーが集まっている。(井口)


最初は「ローカルメディアなんて読んだことあったかな」と思っていたが、先日、自宅に『La Collina』があったことに気づいた。知らず知らずのうちに手に取り、いつの間にかその魅力に惹かれていくローカルメディア。手軽に「良さげな」ウェブメディアを外注してしまうのではない、不利に見える紙のメディアだからこその工夫の数々には目からウロコだった。丁寧な工夫が多くの人々の心をつかんでいることに、紙の本をつくる身として勇気づけられた。著者のイベントもどれも盛況なようで、聞こえてくる読者の反応からも、ローカルメディアの盛り上がりを改めて感じている。(神谷)


発行 学芸出版社
著者 影山裕樹
デザイン UMA/design farm
写真 喜多村みか
仕様 四六判、204ページ
価格 2,000円(税抜)
ISBN 978-4-7615-1362-7