TIDE Exhibition
■「Mark-ing」Organized by : British Council / E&Y co.,ltd
日本と英国のデザイン企画展「Mark-ing」。日本と英国をベースにしているデザイナー16名をピックアップし、彼らがデザインに興味を持つきっかけとなったモノや出来事と、現在の彼らの作品を併せて紹介することで、彼らの発想には社会背景との関係や影響があるのか、それらは意識されているものなのか、グローバルな感覚なのか、ということを考えさせるプロジェクト。床に置かれた年表には、16名のデザイナーが生まれた年にマーキングがされ、年代を俯瞰できた。過去を振り返るためだけの仕掛けではなく、2国間のデザイン体質や動向を見いだし、次のクリエイションに向けた機会を誘発することも意識したという、これもデザインタイド トーキョーという場ならではの展示である。各デザイナーが示した「ものづくりへのきっかけ」が興味深い。
参加デザイナー:Makoto Orisaki/Koichi Okamoto/Jo Nagasaka/Ryuji Nakamura/Risa Fukui/Koichi Futatsumata/Yuri Suzuki/Maiko Kurogouchi/Moritz Waldemeyer/Ismini Samanidou/Paul Cocksedge/Max Lamb/Geoffrey Mann/Hannah Martin/Helen Amy Murray/Benjamin Hubert
■元木大輔 × sixinch JAPAN Co.
ひっくり返すと機能が変わる、リバーシブルファニチャーの「フリップ・シリーズ」。裏返すだけで印象が変わり、高さや座り心地も異なったものとなる。ウレタンをコーティングする独自の技術を持つ家具レーベルsixinch JAPAN Co.とデザイナーのコラボレーション。
写真左:様々なチェアが並んでいるように見えるが、デザインは3種類。
写真右:ゆったりとしたサイズ、子供のための公共施設などにいいかもしれない。
■AIR FRAME
http://www.air-frame.com/top.html
アクリル素材を用い、自社工場でインテリア製品などの製作からデザインまでを手がけるブランドメーカー「AIR FRAME」のブースでは、プリズムや時計を例に、どのようにしてアクリル製品が作られるのかを紹介していた。しかし、それらを載せた白く大きなBOXこそがメインのプロダクトだ。フタを開けても閉めても展示用の什器として使える仕掛けがある。小さいサイズは小物入れとして既にCIBONEやリビングモティーフなどで販売されており、大きなサイズは受注生産。なお、同シリーズの名刺入れはcainaでも取り扱いがある。
■猪熊 純 + 成瀬友梨 × mocca
テーブルのような皿であり、皿のようなテーブルでもある「one for all」は、大小のくぼみにさまざまな料理を盛りつけ、食卓を彩る。薄くスライスした木を何層も重ねて整形してある。moccaは、住友林業が「世の中のすべてに木を=木化」をテーマに、木造化・木質化を推進することで、木の文化を再評価していくブランドである。
■五十嵐元次/ 石川昌浩/ 角田陽太/ 小林雄一
陶芸家、ガラス作家、プロダクトデザイナーとファッションデザイナーのコラボレーション。目立つデザインではなく、生活の中で、ひっそりと静かに在るものを形づくった。誰かの暮らしを想像させるような見せ方は、セレクトショップの一角のよう。角田陽太氏のリングは、肌が切れてしまわないギリギリのところまで研いである。
■see-saw
木工家具メーカー「laugh」が2011年に新たに立ち上げた家具レーベルによる出展。家具を作る際に出る端材を有効利用した器は、捨てるしかなかった部分を活用するアイデアとして優れている。窪んだ面には樹脂塗料が塗られ、食品を乗せることも、洗うこともできる。
■机 宏典
以前、デザイナーの机氏が手掛けた、スウェーデンのトルネ渓谷の村起こしプロジェクトでのデザインを日本人向けにリデザイン。机氏の出身地・長野県のカラマツを用いている。座ってみると、スリムなフォルムからは想像できない安定感。高さと広さが変えられるテーブルは、よくぞ狂いの生じやすい木質材料でここまで、と感じさせる。
■福田修平
http://www.koshimatamotsu.com/
日時計をモチーフとしているが、日時計そのものではなく、時計自身が回転するインスタレーション「Nights of Round」を発表。これは、ナイトテーブルなどに置き、照明からの光を受けておおよその時間がわかるというもの。
写真左:日時計をモチーフとしているが、この時計に必要なのは、デスクライトなど、家庭の灯り。この時計自体が動き、その影でおおよその時間を伝える。
写真右:こちらはスイングする時計。


























