

2010年11月2日、東京ミッドタウンプラザB1Fにある彫刻作品「意心帰」の前で「Tokyo Midtown Award2010」の贈賞式が行われました。
Tokyo Midtown Awardは、東京ミッドタウン1周年を迎えた2008年に設立され、今年で3回目です。東京ミッドタウンの開発コンセプトである「JAPAN VALUE」を基軸テーマとして「アートコンペ」「デザインコンペ」の2部門で構成されています。業界の第一線で活躍するキュレーター、クリエイター、デザイナーを審査員に迎えて、年に1回開催されています。同アワードの目的は、明日を担うクリエイターの発掘と応援です。クリエイターに賞を贈るだけでなく、受賞作品の商品化のサポートも積極的に行っています。2008年度の受賞作品である「富士山グラス」や「さくら石鹸」は製品化され、好評を得ています。
贈賞式は、東京ミッドタウンマネジメント株式会社代表取締役専務・山本隆志氏の挨拶から始まりました。山本氏は、Tokyo Midtown Awardについて次のように述べました。
「東京ミッドタウンに様々な才能を持つ人が集い、世界へ発信する場になればと考え、このアワードを設立しました。過去の受賞作品が製品化されて、ヒット商品となっています。そのような話を聞き、このアワードに手応えを感じています。そして、来年以降も続けていくべき賞であると思っています。」
J-WAVEでラジオパーソナリティを務めるクリス智子氏の司会進行により、1つ1つの賞ごとに受賞者が入場する一風変わった演出が行われました。受賞者は、東京ミッドタウンメトロアベニューに展示されている受賞作品の前で作品に関するインタビューを受け、そこから会場まで敷かれた50mほどのレッドカーペットを通って入場します。その様子は、式典会場に設置された大きなモニターに映し中継されました。映画祭さながらの華やかな演出は、賞の授与式としてだけではなくイベントとしても見応えがある式典になっています。
Tokyo Midtown Awardのトロフィーは、審査員を務めるクリエイターが毎年デザインを手掛けています。今年のトロフィーはアーティスト・中山ダイスケ氏のデザインで、植木鉢型のユニークなフォルムが特徴的です。このデザインにはどのようなメッセージが込められているのでしょうか。中山氏はトロフィーについて次のように語ります。
「アートやデザインに携わる人は、自分の空間の中にトロフィーのような主張の強い異物を持ち込みたくないのでは、と考えました。生活に溶け込むものにしようと考え、飾るだけでなく実用できる植木鉢をモチーフにデザインしました。落としても割れないように、しっかりと焼いて作られています。花を植えてみたり、枯らして植え替えみたり、このトロフィーで遊んでみてください。」
賞の授与は、「アートコンペ」「デザインコンペ」の両部門に分けて行われました。各部門の審査員は、受賞者にトロフィーを渡し、祝いの言葉をかけていました。
最後に、審査員の方々から講評が語られました。その多く審査員の方々が講評と交えて、デザイン・アートの世界で仕事をすることの大変さや苦労、そして今回の受賞で満足せず“ここがスタートであること”を強調し、激励の言葉を送りました。
その中でも印象的だったのは、デザインコンペ部門の審査員を務めた水野学氏のコメントです。最優秀賞を受賞した「Tokyo Green Dictionary」を例に挙げ、「私達は“緑を大切にしよう”と言う前に、緑をもっと知る必要があります。緑について知る事で、初めて緑を大切にする事が出来るのではないでしょうか。」と述べました。日本では、街の緑地化やエコ活動が盛んに行われています。しかし、その活動によって環境にどのような影響を与えているかはあまり知られていません。「Tokyo Green Dictionary」が製品化され、購入した方1人1人が緑について考える機会となる事を期待します。
今回の贈賞式は、フィナーレまで華やかな演出が用意されていました。閉会の言葉とともに勢いよく金のテープが会場を舞いました。退場する受賞者に盛大な拍手が贈られ、贈賞式は終了しました。
受賞作品は、東京ミッドタウン プラザB1F メトロアベニューの展示スペースに2011年3月まで展示されています(※ 広告提出期間を除く)。次世代を担うクリエイターの作品を見に足を運んでみてはいかがでしょうか。
次のページでは、各部門の受賞作品と審査員の方々による講評をご紹介します。
|

|
※クリックで拡大

【31】受賞者と審査員。


【32】Tokyo Midtown Award 2008で水野学賞を受賞した「富士山グラス」。


【33】2010年度のトロフィー。植木鉢型のユニークなデザイン。


【34】トロフィーの説明をする中山ダイスケ氏。


【35】賞状とトロフィーの授与。


【36】司会進行を務めたクリス智子氏。


【37】金のテープが舞う中、贈賞式は終了した。

|