2010年10月29日から11月3日にかけて、明治神宮外苑絵画館前(東京・新宿区)を会場に、東京デザイナーズウイーク2010(以下TDW)が開催されました。開催2日目が台風に見舞われ中止となりましたが、昨年を上回る来場者数(72,139人)を記録しました。

25年目をむかえた今年、2005年からのメイン会場であった「100% Design Tokyo」に代わり、「環境デザインTENT」が設けられました。「100% Design Tokyo」では、国際色豊かなインテリアプロダクトのエキシビションを開催してきました。同じ展開を予想していた方には、今年の構成は意表を突く形となったかもしれません。環境への問題意識が国際的にも高まる中、今年新設された「環境デザインTENT」では“くらしと環境”にスポットをあて、広義に解釈されたデザインで来場者を楽しませていました。
ショーデザイナーに、グエナエル・ニコラ
今年のショー・デザイナーを務めたグエナエル・ニコラ氏は、地球全体をつなぐ空や海をイメージさせるBLUEをテーマカラーに、会場全体を統一しました。ニコラ氏は他にも、次の5つの企業ブースも手がけています。
2011年にデザインアワードを再開する「コクヨ」のブースでは、アワードのテーマ「Campus」をフィーチャー。Campusの定番商品であるノートから新商品の椅子へと進化をとげる様子を、シンボリックにデザインしました。他にも特殊照明を3,000個吊り下げたTDW2010のオフィシャルバー「TERASU BAR」や、INAXやトステムブランドをもつ住生活グループブランド「LIXIL」のブース、またTDW初の試みとなる現代アートの企画展「ジャラパゴス展」もニコラ氏の空間構成です。どの企業ブースも、それぞれの特色を打ち出した、存在感のあるブースとなりました。
2010年、「くらしと環境」に貢献したクリエイターは?
さらに今年は、アワード「DESIGNER OF THE YEAR / ARTIST OF THE YEAR」も新設されました。2010年、「地球環境」「生活環境」の向上に最も貢献したデザイナーとアーティストを表彰するものです。DESIGNER OF THE YEARは、2010年の上海万博において英国パビリオンをデザインしたThomas Heatherwickが受賞。ARTIST OF THE YEARは、ネイチャー・センス展(森美術館)での作品が高い評価を受けた吉岡徳仁氏が受賞しました。デザイナーである吉岡氏がアーティストとして表彰されたこと、またデザインの祭典であるTDWで「アート展」が開催されたことは、驚くべき変化です。今後、デザインとアートの関わりが、さらに深みを増していくのかもしれません。
今年のTDWは“くらしと環境”という生活に密着したテーマなだけに、モノ(完成物)の発表に留まらず、現在進行中のプロジェクト型も多くありました。私たちの暮らす環境に対して、様々な方面からデザインによるアプローチが出来る_ 来場者にそう感じさせる内容となっていました。ここでは、今後の発展に注目の出展者に焦点をあて、その取り組みを詳しく紹介します。
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【1】「コクヨ」のブースでは、次回アワードのテーマ「Campus」をフィーチャー。


【2】TDW2010のオフィシャルバー「TERASU BAR」。特殊照明を3000個吊り下げた。


【3】住生活グループブランド「LIXIL」のブース。ロゴの X がくるくると回転する。


【4】現代アートの企画展「ジャラパゴス展」もニコラ氏の空間構成。


【5】アワード「DESIGNER OF THE YEAR / ARTIST OF THE YEAR」も新設された。

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