「顧客の要望を知るためにも市場調査を大切にしています」

ものづくりへの熱意、オリジナル雑貨への想い

そんな高橋さんが、今回dクリエイターズに出品するのは、個人で立ち上げた雑貨ブランド「Skog Marknad」シリーズ。北欧旅行で見た雑貨やファブリックにインスピレーションを受けたデザインだ。旅行中、色調やセンスの素晴らしさに魅了された高橋さんは、帰国後、ほぼ3日間で現ラインナップのイラストを描き上げたという。トートバッグやマグカップ、パスケースなどのラインナップを揃えているが、小ロットの量産品を作るまでには大きな苦労があった。
「まずはダメもとで夢や想いを託した手紙を工場に送りました。版代や人件費などもかかりますし、先方のビジネスを考えればリスクがあるお願いだとはわかっていますが、小ロットでも高いクオリティの商品を作りたいという気持ちは譲れなかったんです」
30社ほどに手紙を送ったが、最初は門前払いが多く、辛かったと語る高橋さん。素材選びや印刷のクオリティには妥協したくないので、せっかく協力を受けた工場でも、印刷がうまくいかず別の工場を探す必要が生まれる場合もあったという。
「個人ブランドとはいえ、お金を出して買っていただく以上、いい加減なものは出せません。ですから、今後も試行錯誤を続け、品質は追求していくつもりです」