機能美を追求した超薄型の腕時計 SKAGEN(スカーゲン)

機能美を追求した超薄型の腕時計
SKAGEN(スカーゲン)

2012/10/10 UPDATE

Vol.2北欧の自然からのインスピレーションとミニマルなデザインの融合

スカーゲンの腕時計の特徴である「ミニマルなデザイン」は、ラウンドやレクタンギュラーを基本としたケースのデザイン、シンプルなアラビア数字やバーインデックスを配した文字盤、細身の針など随所にみてとれる。できる限り無駄をそぎ落とし、必要な要素のみで構成する手法からも、腕時計という道具としての機能性が重視されていることがわかる。また、風防ガラスからその外周を取り巻く細めのベゼルまでを段差のない平滑面で構成し、一体感を生み出したことも複雑に見せない工夫といえよう。

こうしたミニマルなデザインの考え方は、結果、時計本体の「薄さ」を追求した姿勢にも現れている。
腕時計において、最も重要な心臓部ともいえるムーブメントは、本体のデザインにも大きく関与するパーツだ。スカーゲンの腕時計では、本体ケースに比べ、小さめのムーブメントを中央に配置することで、ムーブメントを収納するために厚みが必要な部分は本体中心部のみとなる。よってその中心部からケースの外周まで、なだらかなテーパー処理を行なうことで、側面は必要最小限の厚さとなり、薄さを際立たせる効果を放つ。こうして「ウルトラスリム」なデザインを実現しているのだ。
また、バンドの厚みを抑える工夫として、ケースにスライドさせるようにバンドを差し込み、ネジで留めるという独自の取付け手法が採用されている。さらに本体ケースからバンドを取付けるラグにかけ、腕の曲率に合わせて断面形状を傾斜させることで、しなやかな薄いメッシュバンドやレザーバンドへと続く、流れるような連続感が生まれ、袖口を邪魔することのない、高いフィット感を生み出している。

薄さを際立たせる側面形状と独自のバンドの取り付け方法が特徴的
薄さを際立たせる側面形状と独自のバンドの取り付け方法が特徴的
40mm径のブラックIPコーティングのチタニウムケース(3気圧防水)を採用。光沢感を抑えたブラックの外装とブルーの文字盤のコントラストが鮮やかな「809XLTBN」
40mm径のブラックIPコーティングのチタニウムケース(3気圧防水)を採用。光沢感を抑えたブラックの外装とブルーの文字盤のコントラストが鮮やかな「809XLTBN」

スカーゲンの名を冠したブランドとして、かの地の風景からインスピレーションを得た「色やテクスチュア」が腕時計のデザインに息づいていることも、スカーゲンらしい特徴である。スカーゲンの町には北欧最大の砂丘 Råbjerg Mile(ルビャオ・マイル)があり、風が砂丘を渡ると細かい風紋が描かれる。この印象深い光景から、滑らかに曲面を描くメッシュシリーズのユニークなデザインが生まれている。

またスカーゲンの製品に多く用いられるブルーのダイアルは、海に突き出たスカーゲンの町で見られる、日の出や日の入りの時間帯に周囲の大海原に太陽が反射し、街中が青暗い光で満たされる「ブルーアワー」と呼ばれる現象をイメージしているという。
2011年、ドイツのred dot design awardを受賞した「809XLTBN」もそんなブルーのダイアルを纏った人気のモデルだ。車のダッシュボードのメーター類を思わせるインダイアルを配した疾走感溢れる男性的なデザイン。通常の時刻表示の他、3つのインダイヤルでは、日付、曜日と24時間計を示す。スカーゲンの腕時計には、風走り、光こぼれる北欧の力強い自然と共に生き、ストイックなまでに合理的にライフスタイルを楽しむデンマークの人々の精神性が溢れている。

多くの芸術家が絵画や写真にとどめようとした、スカーゲンの町を青く染める「ブルーアワー」は、腕時計のデザインにもインスピレーションを与えている
多くの芸術家が絵画や写真にとどめようとした、スカーゲンの町を青く染める「ブルーアワー」は、腕時計のデザインにもインスピレーションを与えている

SKAGEN

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芸術家を魅了するデンマークの美しい町スカーゲン

VOL.1

芸術家を魅了するデンマークの美しい町スカーゲン

北欧の自然からのインスピレーションとミニマルなデザインの融合

VOL.2

北欧の自然からのインスピレーションとミニマルなデザインの融合

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