立ち見が出るほどの来場者であふれた当日。桑沢デザイン塾と門司港ホテルへの関心の高さが感じられました。講演は、インテリアを中心としたホテル全体のアートディレクションを担当した内田繁氏(桑沢デザイン研究所同窓会・会長)から始まりました。1997年の秋、不慮の事故で亡くなったアルド・ロッシ氏との最後のコラボレーションとなった門司港ホテルについて、その制作過程が語られました。
続いて、桑沢デザイン研究所同窓会・前会長である写真家山田脩二氏が、宿泊空間や建築について、淡路島で瓦を制作するご自身の生活に基づく視点から論を展開しました。
「‘泊’楽のサービスデザイン」と題されたパネルディスカッションは、桑沢デザイン研究所同窓会・幹事のPAOS代表・中西元雄氏、(株)門司港ホテル代表・葛和満博氏、グラフィックデザイナー・友枝雄策氏による鼎談のかたちで進められました。開発・運営面からの門司港ホテルの特色や、‘泊楽’と呼ぶべき宿泊施設やサービスについて各人の体験などを聞くことができました。門司港ホテルのグラフィックデザインを担当した浅葉克己氏は、残念ながら都合により欠席しましたが、塾受講生へ向けてビデオでメッセージを伝えました。
講演に続き、門司港ホテルの空間を体験するために内覧の時間が設けられました。各ホール、飲食施設、客室などとともに、特に茶室が注目を集めていたようです。
その後の親睦パーティは、さきほど講演が行われたホール「スパーツィオ」で行われました。講演で使用されていた可動式座席と二面の窓を覆っていたスクリーンが収納され、連続するオープンテラスも活用された賑やかなパーティとなりました。ホテル最上階のバー「テンポ」で行われた‘二次会’も、講演者と受講者という垣根が取り払われた和やかな雰囲気の中で行われました。