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<JDN> <REPORT> <桑沢デザイン塾>
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1999年 6期 桑沢デザイン塾<グラフィックデザイン> 4
アートディレクター

浅葉克己

デザインの東西南北

  浅葉氏は今回、奇抜な民族衣装(中国の少数民族の民族衣装)で登場しました。その姿に驚いた会場からは思わず笑いがもれます。さらに、トンパ文字の色褪せた古文書や古い経典まで持ち出し、本シリーズの最終回を始めました。


文字へのあこがれ

青年期に「文字の魅力を知った」と浅葉氏。以来、文字の原点とは何か、文字を作ったのはどのような民族か、といったテーマを追い求め世界中を旅して回っています。
全世界で50種類あるといわれる文字。それらの原始の形である甲骨文字やラテン文字など様々な文字に触れて読み書きする中で、「その文字を作った民族が持つ大きなエネルギーを感じる」と浅葉氏は言います。そうした過程で、アジア、特に中国の漢字に大きな感銘を受け、自ら書の世界へと足を踏み入れるようになりました。


トンパ文字を訪ねる

トンパ文字は現存する唯一の象形文字といわれ、「まるでマンガのような」独特の雰囲気を持っています。9年前にトンパ文字と出会った浅葉氏はすぐに魅了され、トンパ文字を訪ねる旅へ出かけました。
中国の少数民族が使う言語であるトンパ文字。秘境へ赴く思いで旅立ったそうです。しかしあっけないほどスムーズな現地へのアクセスに、文字そのものが持つ神秘性とは裏腹の意外な親近感を覚え、ますます引き込まれていきます。
その時手に入れたトンパ文字の経典を手元においている氏は、文字をデザインする際にもトンパ文字から得られるインスピレーションを大切にしています。


文字と人

一連の文字の旅を通して氏が大切にしているのは人との出会いです。旅先で出会う現地の人々との対話などは、‘アートディレクター’というよりは‘人間’浅葉克己を象徴するエピソードといえるでしょう。
書家石川九楊氏との共同作品からは、書とアートディレクションの美の競演という意味合いと同時に、人と人との出会いが作り出した芸術という側面も見てとれます。


デザイナーを志す若者たちへ

「手で書くことが重要」と氏は言います。「デザインするにあたって、まずラフスケッチをしなさい。これができないと作品のイメージがない。最初からパソコンに頼ると色も匂いもしない作品になってしまう。徹底的に手をいじめ、そこから出るアイディアを大切に」。
また「尊敬する人を多くする」ことも大切だと言います。氏は制作に際して「日ごとに尊敬する人、なりたい人が変わる」とも言い、アートディレクターに必要な「発想」は、「手」と「人」を意識することで生まれることを強調します。


雑誌のインタビューに「世界中の文字を集めた店を開きたい」と語ったという浅葉氏。世界中を股にかけた文字探求の旅の成果が、広告やグラフィックという形の他に、店舗という形で現れる日も近いのかもしれません。
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浅葉克己氏
 
 
 
トンパ文字の古文書(部分)
古文書
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
浅葉氏講演
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
浅葉氏講演
 


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