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<JDN top> <イタリア2001>
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2001年7月に横浜、9月には神戸で開催される「イタリアと日本:生活のデザイン展」。この展覧会の総合監修を担当するアンドレア・ブランジ氏と、会場構成を担当する伊藤豊雄氏から発表されたコメントを紹介します。

展覧会のコンセプト
アンドレア・ブランジ


イタリアと日本:生活のデザイン展について
伊東 豊雄


イタリアと日本:生活のデザイン展
展覧会のコンセプト

アンドレア・ブランジ

an.jpg 「イタリアと日本:生活のデザイン展」というタイトルは、今回の展覧会を伊日両国の文化のためにとても重要な対話の機会として捉え、展覧会を組織する関係者によって解釈、意図されたものです。これらの伊日ふたつの国はそれぞれ異なった点はあるものの、お互いに惹きつけ合う多くの接点を持っています。
 このため、展覧会の総合監修はイタリアの建築家・デザイナーであるアンドレア・ブランジに、そして、会場設計・構成は日本の建築家、伊東豊雄に任せられることになりました。そしてお互いに意見やこれまでの経験を継続的に交換、協議しながらこの展覧会プロジェクトを進めていく、伊日のふたつのワーキンググループが、ブランジと伊東を中心に展覧会を準備、推進してきています。
これは、これまでにない斬新なコラボレーションのやり方で、また専門家向けだけではなく、広く一般の人たちにも触れ合えるイタリアデザインの新しい解釈と理解の鍵となったのです。この鍵とは、<ふたつの国が共通に持つ目的>、つまり、人々の生活をより心地良いものとしたり、生活環境をより快適にしたりすることのできる、イタリアのデザインということです。
子供から大人まで、社会の構成員である全ての人びとを巻き込みながら、急速に変化している私たちの生活に新たな提案をしていくことは、確かに大変難しいようにも見えます。しかし、それはとても有意義なことであり、今回この展覧会を開催するということが、ただ単に現実を写し出す鏡を演出するのではなく、それぞれの人々が新しい可能性と新しいアイディアを想起できるような、ひとつの装置として機能すればいい、と私は考えています。
このコンセプトを明快にするために、私は重要な3つのテーマを選択しました。それが、「家」、「子供の世界」、「自由な時間」ということです。それぞれのテーマは、仕事の仲間、遊び友達、親しい友人、家族達と快適に生活したいと誰もが望む生活の視点であり、これらはイタリアデザインがもっとも緊密に関係している分野なのです。

〈新しい集団としての家族にふさわしい、より便利な居住空間で生活すること、そして多くの人がその空間の中で仕事ができるように、コンピューター技術を提供できる可能性を考える〉

〈家であれ、学校であれ、真の創造性を伸ばすために、活動的で有益な人間だと感じられるような子供に成長していくためには、どうしたらよいのだろうか〉

〈自由な時間を考えることは、単に外国へヴァカンスに行くとか、仕事から逃れるということだけではなく、自分自身やほかの人たちと友好的な関係を保ちながら、仕事していくやり方を考えていくことなのだ〉

来場者は展覧会会場内を、それぞれが個人的なきっかけや自分の考えで、自分なりに解釈しながら、本物の好奇心に従って、それぞれが自分たちの旅の道程をたどりながら、あちこち自由に動いていくことでしょう。子供達は、彼らの‘可能性のある’世界を包み込んだ、柔らかい構成物に触れることができるでしょう。そして、また会場内の子供たちは、集団活動できるスペースの中で遊ぶこともできるでしょう。そして、来場者は、イタリアのデザインが家の内と外でより素晴らしい生活をするためのひとつの構成要素を代表しているのだ、という考えを持つことができるでしょう。
この「イタリアと日本:生活のデザイン展」は、今の時代に合った日本の文化から促され発展してきたものであり、イタリアでは既に感知され息づき、そして生活している様式とともに構成され、これからのイタリアのイメージを広げていくための、最初の第一歩となることでしょう。


  アンドレア・ブランジ(建築家・デザイナー)
Andrea Branzi

an2.jpg ミラノ工科大学インダストリアル・デザイン科教授。
フィレンツェ生まれ、現在ミラノで仕事し、生活している。
1974年まで、イタリアの最初のアヴァンギャルド・グループである、ラディカル建築の<アルキズーム・アソシエート>グループに属していた。このグループのプロジェクトは、パルマ大学の“コミュニケーション資料および研究センター”に保存され、一方、グループの資料写真は、パリのジョージ・ポンピドー・センターに購入された。1976年より、デザイン、建築、都市計画、教育そして文化振興に携わっている。1983年に創立されたドムス・アカデミーの創業者グループの一人で、現在は同アカデミーのデベロップメント・コミッティ会長。

“LABRADOR”SAUCE PAN
主な仕事
1969
1972
“都市計画のモンタージュ写真”−都市の理論的イメージ
“ノン・ストップ・シティ”−拡散した首都のシステム、国際的に知られた理論的プロジェクト
1975/82 CDM(ミラノ・デザイン・コンサルタント)のメンバー。最初の主要デザイン研究と環境のソフト構造の仕事を行う。
1986 マリーナ・ディ・マッサの、元モンテディソン保養地の再構築プロジェクト(トウリッオ・ジーニ氏と)
1987 アレッツォの隔離されたサン・フランチェスコ地域の都市計画プロジェクトと、アレッツォの新しいモダンアート・ギャラリーのプロジェクト
1988
1991/95
ベルリンの壁についてのアイデア国際コンペ(一等賞)
アレッツォの都市計画プロジェクトを実施するための、コンサルタント・グループのコーディネーター
1999 ベルギーのZottegemにある、住居とオフィスのための建物のプロジェクト
   
アンドレア・ブランジは、デザインの分野における、最も重要な企業の製品を今まで数多くデザインしてきた。これらの多くの製品は、世界中の多くの美術館に展示されている。彼の個人的な仕事については、パリの装飾美術館やイタリア国内外のギャラリーで開催されてきた。また、イタリアと外国で数多くの講演会やセミナーを行ってきており、1997年には、日本の盛岡において、日本インテリア協会主催の基調講演を行った。 an1.jpg
“AXALE”SOFA
   
 

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