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| JDN & WGD 独占企画 イタリアデザインの巨匠 “アンドレア・ブランジ” インタビュー これからのデザインのキーワード“デーボレ” アンドレア・ブランジ氏 × 中西元男氏 対談 | ||||
| 今一番熱いデザインのイベント 「イタリアと日本 生活のデザイン展」の総監修であるアンドレア・ブランジ氏に聞く「新しいデザインのキーワード」。イタリアデザイン界の巨匠の視点を日本のCI界の巨匠の視点で聞きます。 新たなデザインの運動を推進するワールドグッドデザイン代表である中西元男氏が、デザインの運動を幾度となく起こしたイタリアの巨匠に迫ります。 |
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| イタリアと日本 生活のデザイン展 晴天の中、ブランジ氏と中西氏の対談は、「イタリアと日本 生活のデザイン展」の一般公開初日に会場であるパシフィコ横浜の展示ホール2Fの一室で行われました。一般公開日ということもあり、様々な人々が展示会場を興味深く、時には憧れのまなざしでイタリアプロダクトを眺めていました。この展示会は、“日本におけるイタリア2001年”のイベントの中でも大きな展示会であり、展示会の設計もブランジ氏と伊東豊雄氏との今を時めく建築家のコラボレーション作品であるため、展示物だけでなく、展示空間のデザインも楽しめます。 対談の聞き手である中西元男氏は、毎日デザイン賞等の数多くの賞を受賞されたデザイナーであり、アートディレクター。中西氏は対談前に展示会を一通り見学した後、展示会場奥のソファーに陣取り、イタリアのビデオを興味深く眺めました。デザイニストを長く続けている中西氏にとってイタリアのデザインプロダクトは見慣れたものなのでしょう。オフィスのチェアーが、イタリアのデザイナー マリオ・ベリーニ氏の新作チェアー、イプシロンであることからも伺えます。 | |||
| 日本人に親しみやすく親しみにくいイタリアデザイン 14時半を少し過ぎたところで、ブランジ氏が現れました。デザイナーである奥様も一緒です。奥様はとても親日家で、すでに今年だけで日本に5回来日しています。また、数字を日本語で話されたり、日本語を読まれたりする。軽く握手を交わし対談はスタートしました。 「イタリアと日本 生活のデザイン展」を先ほど、非常に興味深く拝見させていただきました。改めて二つのことを感じました。イタリアのデザインは非常に日本人に親しみやすい部分と、日本人ではなかなか感覚的についていけない部分と。二面性があると感じました。 そう言っていただけると非常に光栄です。 イタリアという国は、知的な表現と知的な革新という意味では、世界のリーダーシップを持っている国だと思っています。ですから、イタリアのデザインは、日本への影響や日本人デザイナーへの影響も非常に大きなものだと思います。 また、日本人デザイナーだけでなく、日本人の一般の方へも大きな影響を与えていると思います。それはデザインという一言だけでなく、美学や考え方、空間認識や形状認識など含めて、この20年間イタリアのデザインと非常に多く交流してきたためではないかと思います。 私はどちらかというと企業経営とデザインを長く研究してきました。ずいぶんと前になりますが、私はオリベッティという企業を研究しました。それは、どうしてイタリアではいいデザインが企業経営の中に採り入れられ、大きな成果を上げ得たのか、連続的に成果が生まれてくるのか、なかなか理解できなかったためです。 これはその時のことをまとめた本です。 (中西氏は本を取り出し紹介します) 約25年も前の本になります。会社の歴史から始め、オリベッティ社とデザインの関係を分析しています。 この取材でミラノを訪れた時、ちょうど私の友人でもある、梅田正徳氏がソットサス氏のオフィスで働いていた頃です。 ブランジ氏が興味深くその本を覗きこみ、中西氏のデザインの経歴に話が移り、ブランジ氏と中西氏が同い年であることを知ると各人より笑い声が響き、ブランジ氏の奥様であるニコレッタ・モロッチィ氏より、「何月?」の日本語の質問に、少し驚きながらも中西氏は、「僕は1月」と答え、楽しい会話で初対面同士の緊張感が和らぎました。 ブランジ氏は11月だそうです。 中西氏の仕事仲間は、ブランジ氏もよく知る、内田繁氏、三橋いくよ氏、梅田正徳氏、伊東豊雄氏といった日本の建築家やデザイナーの名前が数多く出てきたため、うなずく回数が格段に増えました。
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デザインが先かマテリアルが先か 「イタリアと日本 生活のデザイン展」はいかがでしたか? そうですね、やっぱりデザインというのは何を原点とするかが非常に大切だと思いました。基本的なフィロソフィーとかコンセプトが重要だと、まず思いました。 それと、見せていただいたモノの説明の一つに、イタリアは良いデザインをするために、マテリアル(素材)まで開発するというところが、“なるほど”と思いました。日本では、ほとんどマテリアルが所与のものとしてあってデザインをしています。 それはとても正当な観察だと思います。 イタリアデザインの歴史を振り返ると、1935〜45年頃政策が結集されています。第二次大戦が始まる前の10年間は、原料が不足していたため、、政府の指導のもとで新しい製品をつくるためにマテリアルを一生懸命に開発していました。それが原点になっています。 たとえば、牛乳を材料とした繊維だとかがあります。デザインをする前提として素材を開発することになります。まず何かを作らなければならない所から素材を開発した歴史が大きいと思います。 もう一つあります。第二次世界大戦以降になりますが、中小の企業が戦略的にデザインをうまく利用した経緯があります。これはイタリアのデザインにとっての幸運と言えます。 イタリアデザインは、デザインのクオリティーが高く、また技術が高かったという点も国際競争力が高かったと言えます。そういった意味で、デザインがおまけであるのが通常の国ですが、イタリアはデザインそのものが中心にあるところが他の国と違うところです。 今でこそどの国でもデザインの価値を認識し、様々なデザインを送り出しています。 絶対的に違うのは、イタリアは50年以上も前から国全体でデザインを推進していたということです。 |
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