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 浅 野 泰 弘

 
何故イタリアだったか

1988年1月ミラノのドムス・アカデミーに留学しました。
授業開始の1日前に準備のないままミラノ中央駅に到着しました。これから始まる生活への不安と、怪しい雰囲気の薄暗い構内に佇む男女の姿を今でも思い出します。
いきなりミラノに入り、次の日から英語とイタリア語浸けの生活が始まってしまったのです。

東京では、すでに26才の時に作ったデザイン会社を9年近くやっており、社員も6人ほどいました。東京で事務所をやりながら、社長はミラノへ1人留学してしまったのです。大騒ぎでしたし、様々な方々に迷惑を掛けたと思います。 ここで、無理をしても何か飛躍がなければ、このまま日々の生活に追われて本当のデザインの仕事も出来ずに終わってしまうのではないかという、ある種追い込まれた気持ちがありました。

その後のミラノの生活では、久々に学生に戻り、本当に自分がやりたかったデザインをじっくりと勉強することが出来、ドムス・アカデミーというインターナショナルなデザインの実験学校の中で、自分のルーツやアイデンティティが何であるかを突き付けられ、日本人であること、オリジナリティが何処にあるかを再認識させられました。ミラノでの体験がその後の人生に大きな影響を及ぼしています。新たなステップとしていかに有効であったかを実感しています。

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当時の浅野氏

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現在の浅野泰弘氏

浅野泰弘
工学院大学建築学科卒、桑沢デザイン研究所、ドムスアカデミー (ミラノ) インダストリアルデザイン科修士課程にてマスター取得。

活動領域はインテリア、家具プロダクトデザイン、マーク、 ロゴタイプ、 CI、環境造形、サイン計画、GD、PKデザイン、と多岐にわたる。
アレキサンドロ・メンディーニ氏選考による──世界の若手デザイナー17人の現在位置──「Existenz Maximum」展(フィレンツェ)に選ばれて出品。

1997年
富山プロダクトデザインコンペ
 /グランプリ受賞
2000年
富山プロダクトデザインコンペ
 /富山デザイン賞
2001年
OZONE「モービレ・モービリ」基本設計/ミラノサローネ サテライト出展

モンゴルの遊牧民住居パオを事務所に持ち込みミーテイングルームにして、アートとデザインの中間領域を探っています。
「イタリアとマナブ」展のグラフィックデザインと会場構成を担当。


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