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NO.99 野田琺瑯(ほうろう)のキッチン道具
― 食生活を楽しく、効率的に支えるために ―

  UP DATE : 09.11.18  ユニバーサルデザイン編集部  


鉄鋼板に、ガラス質の釉薬をかけ、高温で焼き付けたのが琺瑯(ほうろう)。1934年創業の野田琺瑯株式会社は、現在、主にキッチン用品などの家庭用品を中心に製造している琺瑯メーカーだ。
同社の製品開発に積極的に携わっているのが、野田浩一社長の奥様、野田善子さん。台所に立つ主婦としての視点から、数々の琺瑯製品が生まれている。善子さんに琺瑯や製品開発などについて、お話しをうかがった。




多用途に活用できる真っ白な保存容器

――琺瑯の器にふたをつけた保存容器「ホワイトシリーズ」は、2003年の発売以来、便利な台所道具として定着しています。アイデアの源はどこにあったのですか。

今や家庭のなかで冷蔵庫が唯一の保管場所です。昔は縁の下があり、空気の通る涼しい部屋があったりしましたが、今の住宅事情ですと、そういうぜいたくなことはいえません。ですから冷蔵庫をいかに活用して、取り出しやすく、しまいやすく、保存できるかを考えました。さまざまなサイズを展開したのもそのためです。

――琺瑯のもつ特性を最大限に活かし、保存はもちろん、調理や下ごしらえなど多用途に活用できることも魅力です。

琺瑯の表面はガラス質ですので、中に入れたものを変化させにくい。ですから保存にとても適しています。お酒を造るときのタンクや、薬品の製造に使われているのはそのためです。冷凍もできますし、熱にも強いので冷凍しておいたものをそのまま火にかけることもできます。また、たいていの下ごしらえにもバットのように活用できます。

――従来、琺瑯の容器は色や柄が入っているものが多かったところを、内側も外側も全部真っ白にしたのはなぜなのでしょうか。

自分が台所で琺瑯製品を使いながら、「あ〜、白だったら美しいのにな」といつも思っていたんです。白という色は、個性がありながら、意外とどこでも納まってしまう、美しさが変わらないと言いますか。台所の中で、食材や台所用具などのさまざまな色があるなかにあっても、自己主張するのではなく、凛としてみえる。相手を引き立てながら自分も生きていきたい。そういう色が白だと思うのです。

――シンプルさが機能美を際立たせているように感じます。

おだしの色をみたり、しょう油をいれたり、食物の色を見ながら味の判断していく。それにはやはり白がやりやすい。日々、洗ったり、乾かしたり、拭いたりと、本当に主婦の仕事というのは大変です。家族の健康を一手に担うわけですからね。台所に置き、使い、洗うことを考えるとシンプル・イズ・ベストということになるのでしょうか。

――そのほかの特長としては?

重さです。琺瑯製品はこれまで鉄板が厚ければ厚いほど高級品といわれていました。板が厚いほどコストがかかるからです。ところが、高級だと言われても毎日毎日重たいものは使い切れない。使ったり洗ったりしていると重くて手首が痛くなってしまいます。ですから適当な重さでなければ日常使いにはできないと思いました。それで従来の板より軽量化を図っています。

*クリックすると、拡大画像をご覧頂けます
野田琺瑯のキッチン用品の数々。
【 1 】 野田琺瑯のキッチン用品の数々。

ホワイトシリーズ レクタングル深型
【 2 】 ホワイトシリーズ レクタングル深型。
このほかにもスクエア(角形)や浅型などさまざまな形やサイズを展開。

ホワイトシリーズにはラウンド(丸形)もラインナップされた
【 3 】 ホワイトシリーズにはラウンド(丸形)もラインナップされた。全サイズ入れ子にできる。




 1. 多用途に活用できる真っ白な保存容器 2. キッチンを効率的に楽しく 3. 自分がキッチンで使いたいものを NEXT →



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