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ロン・アラッド氏講演会
Design in U.K. ── 英国のデザイン

桑沢デザイン研究所同窓会・ブリティッシュカウンシル 共催
 
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Mr. Ron Arad東京では「東京デザイナーズウィーク」や「ハプニング」の開催時期と重なった1999年10月9日。渋谷の東武ホテルにて、イギリスの著名デザイナーロン・アラッド(Ron Arad)氏が講演を行いました。
桑沢デザイン塾JDNだけで告知されたにもかかわらず、参加者は250名を越え会場は熱気につつまれました。ロン・アラッド氏自身への注目はもちろん、彼が教授をつとめるロンドンのデザイン学校「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート」(RCA)、そしてイギリスのデザイン事情について、日本での関心の高さが改めて伝わってきます。

桑沢デザイン研究所同窓会会長の内田繁氏による開会の言葉とアラッド氏の紹介に始まった講演会。満員の会場に向かっての「後ろの方の人は見にくいだろうから、席を移りたい人は(アラッド氏の)前に座って…」という内田氏の言葉に、瞬く間に‘特等席’は一杯になります。

 Mr. Ron Arad   Mr. Ron Arad
 参加者に囲まれたアラッド氏。耳たぶが突き出たような黒い帽子をかぶり、終始リラックス。

 

Mr. Ron Arad「何か質問はあるかい?」
まず、会場への質問から始めたアラッド氏。一瞬の間をおき「ないなら、これで帰るよ」と、聴衆をあわてさせます。

若いデザイナーが多くを占めた会場からは、彼の発想や制作についての質問が飛び、アラッド氏はジョークを交えながらも鋭い返事を返します。PCとデザインの関係に話がおよび、実際にアラッド氏がどのように作業しているかパワーブックを使ってのプレゼンテーションが始まりました。
「ワイヤーフレームを作り、データをE-Mailで送る。しばらくすると(レンダリングされた)3D画像が帰ってくる」「仕上がった画像が届くのが、とても楽しみなんだ」。
顧客へのプレゼンテーションに使ったという現在進行中のプロジェクトのムービーや、自身の制作現場の映像などを惜しみなく見せていきます。

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 左;レンダリング前のワイヤーモデル状態の作品(花瓶)、中・右;作品プレゼンテーションより

 

Mr. Ron Arad 「ロンドンは、軸になる産業がなかったから、デザインのような(ソフト産業)が盛んなんじゃないかな」
「週に一度は、この椅子を作る日にあてている。とても楽しみな日だ」
「アイディアにつまるようなら、この仕事はやめた方がいいよ」


講演というよりも「同じデザイナーとしてお互いに語り合う」というスタンスで行われた今回。1980年代初頭にデビューしてから時代の先端を走ってきたアラッド氏ですが、てらいない彼の人柄に触れることができました。

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 左;週に1日制作にあてているという椅子、一つとして同じカラーリングのものはできあがらない、中;最新作の椅子「Tom Vac」のロッキングチェア版のCGと試作、右;「Tom Vac」

 

活躍する若手デザイナーを数多く輩出しているイギリス。その背景にはユニークなイギリスのデザイン教育が大きな役割をはたしていると言われています。
アラッド氏がジャスパー・モリソン氏らと共に教鞭をとるRCAをはじめとする数々のデザインカレッジがあり、そこに世界中から学生が集まる。彼・彼女らが現地で開業し、仕事が軌道に乗るとパートタイムの講師として現場の知識を次世代に伝える。こういった良い循環がデザインを活性化させているのでしょうか。


yoU Know イギリス(UK)のデザインや教育事情など様々な情報が集められた「UK NOW」。英国大使館、ブリティッシュカウンシルなどが共同運営するオフィシャルサイトです。

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