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第11回 (2)
ジュエリーデザイナー Sue Dorman





Sueさんの作品。この作品、ジュエリーのテクスチャーに通ずるものを感じました。


試作品の数々。写真は金属ですが、同様に型もたくさんありました。


昔ながらの道具達も健在です。




■ PCから立体へ

型を作る方法では、まず3Dデータを元に機械を使ってロウのような素材のポジティブをプリントします。それを元にネガティブを作るのですが、ジュエリーほどの大きさの場合、どんな素材でネガを作るのか聞くのを忘れてしまいました。一般的には砂状のもでポジ型を挟み込み、あらかじめ作っておいた穴から金属を流しこみます。元のロウの型は金属を流した時に熱で溶けてなくなるため、砂の中に空洞が出来上がり、それがネガとなります。ネガティブはいくらでも金属を流せるので、量産が可能です。
直接台を作る方法では、台は金属ではなく写真にもあるようにプラスティックのような素材で、直接プリンターから最終品が出来上がります。1つ1つプリントされるものが製品であるため、量産をするにはプリンターをフル稼働しなければなりません。しかし、精密さを要求されるこの3Dプリンターでの制作はまだ比較的高価で、この方法で実際に作られるジュエリーは、数少ない高価なものになるでしょう。写真にあるように、台の表面にはこの方法ならではの痕跡が残り、なかなか面白いテクスチャの作品が出来上がります。
Sueさんは大学で教えている関係で、この2種類のプリンターを所有していますが、通常デザイナーはPCで作ったデーターを「印刷屋」に持っていって、型や最終品を作ってもらう事になります。かなり一般的になってきたとは言え、精密さを要求される機械であるため、指輪程度の型を作るのにはまだまだ数百ドルかかるのでは、と教えてくれました。


■ 「手」での作業

そんなPCでのデザインが一般になって、昔ながらの「手」での作業のすばらしさが失われたりしないのか、という疑問に、Sueさんはすごく自然に、両方のいいところを使えばいい、と答えてくれました。型から出てきた金属は正確な寸法ではありますが、最終作品ではなく、やすりで仕上げなければいけない事がまだまだあります。時にはうまく金属が型に流れ込んでくれなくて気泡ができた、なんてことも。そんな時には手での作業で修復すればいいのです。金属が型から取り出された後でも、手でならデザインを変える事ができます。修復において人間の手にかなうものはありません。Sueさんのオフィスにも、たくさんのやすりが並んでいました。そしてその他にも昔ながらの道具がたくさんあって、「最近のジュエリーデザインはPC」と決めつけ始めていた私の頭をほぐしてくれました。







オフィスには友達が気軽によりたくなるような雰囲気があります。Sueさんの犬と友達。


このほかにもオフィスの至る所にSueさんのすばらしいアート作品がありました。真ん中にいるのはトカゲ(笑)


オフィスの一角。


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