ジャパンデザインネット
海外リポート
トスカーナ
第39回
SCUOLA ITALIANA DI ARCHITETTURA FENG SHUI(イタリア風水建築学校)
update 2010.07.21
リポート : 安部彩英子 / ランドスケープデザイナー
今回の取材先は、Genova(ジェノヴァ)にある風水建築学校である。
SCUOLA ITALIANA DI ARCHITETTURA FENG SHUI(イタリア風水建築学校)
http://www.fengshui-italia.com/
Via Salieri n5 37132 Verona
p.ros@fengshui-italia.com
Tel:045-8922247(英語・イタリア語可)
イタリアにそんな学校があるのか? そもそもイタリアでそんな勉強をする人がいるのか?と感じる方も少なくないだろう。まずは、この学校を立ち上げたPierfrancesco.Ros(ピエルフランチェスコ.ロス、以下ピエル)氏のプロフィールを語ろう。
PIerfrancesco Ros氏
一番手前にピエル氏、奥右側、ステファノ氏、同校の講師と共に
ピエル氏は、大学(建築学)卒業後、奨学金により海外留学をした際に風水と出会った。1990年にはミラノの専門学校で太極拳、カンフー、少林寺拳法を学び、92年にはインドに渡り、数カ月、ヨガ(古代インド発祥の修行法)やインド六派哲学や精神統一の教えを学んだ。その中で主に“Vastu Shasta(ヴァーストゥシャーストラ)”を師について修行した。この思想は建築環境工学、都市工学、心理学、脳科学などに関連が強く、インドでは住居や寺院の立地、間取り、インテリアの配置などを決定するために用いられてきたもので、中国風水よりも歴史が古いと云われている。“Vastu”は建築物、住居を意味し、生命力、環境という広義の意味もある。気の流れを扱い、5大要素を用いた思想は風水と似ているが、紐を解くとその内容に大きな差があるという。
その後10年近く、在イタリアの八尋祐治氏に師事し、風水のスペシャリストになることを目標に身体的、内面的な角度から太極拳や気功術をさらに極めていく。(八尋氏は沖道ヨガの創設者「沖正弘」氏に師事し、拳法や指圧にも精通、1973年にイタリアに渡り、ミラノで指圧の教室を開いた人物。父親の祖先は武士、母親は禅修道士であったという。現在はペーザロに近い山間の町に道場を開いている)
この本には風水や自然のパワーが建築に与える影響などイタリア国内では初めてといえる内容が多く記載されており、出版当時建築家や建築を学ぶ人々に衝撃を与えたという。また建築家によって書かれた風水関連書として話題だったそうだ。
初の著書は風水と建築の関連性を国内に広めた1冊
スパ、エステサロンの内装デザイン(2003 サンマリーノ)
風水で重要な動物(亀)をあしらい、光の表現を豊かに取り入れた
ヨガスタジオの内装デザイン(2004 ジェノバ)
オリエンタルな雰囲気が情緒的な場をつくる
次ページに続く
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