ジャパンデザインネット
海外リポート
トスカーナ
第1回 (3)
トスカーナのランドスケープデザインオフィス事情 ― 1
邸宅の配置計画提案=フランス国境に近い北イタリア地域
海から600m高の崖地に接する敷地に対する風景としてのシンプルな配置提案です。ただ邸宅の周り(プールのあるところ)の小さめなフォーマルな庭園の提案部分は除いてですが。
■ プレゼンテーション資料作成方法について
「スケッチやパース、プロジェクト資料は、主にどんな方法で作成していますか?」
プロジェクトの性格によって違いますが、いろいろな方法があり、時にはそれらの方法をミックスして表現します。
現在使っているものは、作図は製図用ドラフタ―とCAD、グラフィックはPhotoshop CS、Corel Drawです。
よく使うのはPhotoshopですが、手描きのスケッチとグラフィックスケッチを一緒に、さらにイメージ写真や樹種写真も一緒にレイアウトすることが多いですね。私は現在はMAC G5を主に使用しています。
今回は3つのプレゼンテーション事例をお見せしましょう。
丘の上のホテル庭園計画の提案
この仕事は既に別の事務所が関わっていて、我々は新しく詳細な提案をする為に、この数日間まさにこのプロジェクトに費やしていますよ。このプレゼンテーションはクライアントが理解を深め、デザインコンセプトを納得してもらえるよう、イメージとしての我々の事例写真をレイアウトしています。
モルドバの邸宅庭園計画
海外のプロジェクトとして進んでいる物件(プライベートの邸宅)です。
プレゼンテーションの手法や使用ソフトは、私たちにも近いものがあります。植栽写真レイアウトも違和感なく伝わってきました。
個人的には図面の色使いとスケッチ上の樹木の形に非常に興味があります。ビビッドな配色で目を引きますが、ベース図のきめ細かさによって決して派手には見えず、シンプルですっきり見せているような印象を受けます。
海外デザイナーのスケッチでよく思うことですが、樹木の形は日本の風景にはない形(球形、ロケット型等)がやはり目に飛び込んできます。仕立て方の違いもあって、実際の木もそのような形をしています。
■ 締め括りに一言
Francesco Mati氏
http://www.piantemati.it
はじめましてフランチェスコです。
昨年、我々は海外プロジェクトを幾つか経験しました。
その中で、静岡の浜名湖花の博覧会に出展したことは、一番大きな経験でした。
その他にはルーマニアやモルドバのプロジェクトを、年末には東京ドームでのイタリアンフェスティバルに携わりました。
これからも機会があればいろいろな国のデザイナーと一緒に仕事をしていきたいと思っています。
日本の2件のプロジェクトは私も一緒に携わりました。
2004年4〜9月開催の浜名湖花博では中世のトスカーナ庭園展示の依頼を頂き、デザインをStudio Matiで、実施設計及び施工を日本側で引き受けました。博覧会は終了しましたが、浜松市の公園の中に既存庭園として残されています。
この際フランチェスコは初めて来日し、更に日本に興味を持ったようです。
http://www.studiomati.com/frame_pacific_flora.htm
庭園前景
来日したイタリア人と共に庭園内での関係者イベント
今年1月に東京ドームで開催されたイタリアンフェスティバル(読売新聞社主催)でも、エントランスガーデンの設計を手がけています。ガーデン内にStudio Matiによるイタリアの貴重な庭園の紹介とその歴史を展示、2週間ではありましたが迫力のあるイベントに参加できました。ガーデンの素材もトスカーナから輸入、本物らしさが目を惹いたのではないでしょうか。
http://www.piantemati.com/informati_frame.htm
http://www.italgarden.it/
(イタルガーデン:ガーデン製品を製作)
http://www.cottoref.it/
(コットレフ:テラコッタを中心にガーデン製品を製作)
導入部分のガーデン全景
ベニヤ施工を感じさせない壁の製作
昔の井戸を模ったオブジェ
リポートへのご意見、お待ちしております
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