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こんにちは。スウェーデンの須藤です。現在のストックホルムは春真っ盛りで木々や草花の若々しい葉がとても綺麗です。これからのスウェーデンは観光シーズンとしても最高の時を迎えます。
さて、今回は僕のスウェーデン留学の大きな目的にもなっていた職人試験についてのレポートです。これまで何度かスウェーデンの職人試験や、受験者たちの作品を紹介してきましたが、今回は僕自身が受験者の側になりました。
先日、作品製作が修了し、やっと一区切りがついたので久しぶりのJDNレポート更新となります。これまではあまり大きくは言わないようにしていたのですが、僕が在籍するマルムステン校は間違いなくスウェーデン最高峰。他にも家具製作を学べる学校はたくさんありますし、マルムステン校同様に大学卒としての学位を取得できる場もありますが、マルムステン校の家具製作科は完全に別格と言って差し支えないほどの高い評価を受けています。当然ながら、そこで受験する職人試験にはそれに見合った内容を求められます。
また、マルムステンの学校(マルムステン校もしくは、カペラゴーデン)で取った資格と、その他の場所で取った資格にも大きな差があります。もちろん資格の証書自体には全く差がありませんし、ヨーロッパで通用する資格証明書も全く同じ物です。しかし、内容、本人のプライド、他人からの評価も含めて雲泥の差があるといっても過言ではありませんし、マルムステン校で高評価を受けた職人試験作品は、ひとつ上のマイスター作品として認めても良いのではないかという議論もされています。かなり誇張したようにも聞こえるかもしれませんが、これがスウェーデンでのマルムステン校の評価なのです。
マルムステン校がメディアで紹介される時には“超エリート校”、“スウェーデン最高峰”、“ヨーロッパ最高峰”、“選ばれた精鋭のみ”等、言い過ぎじゃないのと思える表現が使われる事もしばしば。そんな中での受験だった為、僕はちょっと怖じ気づいてしまい、あまり大っぴらにせずにいました。だって、不合格だったら格好悪いじゃあないですか(笑)。
ということで、今回のレポートは第41回で紹介した図面過程後から始まった作品製作について紹介します。第4回レポートも先に確認して頂くとさらに分かりやすいと思います。
注:デンマークやノルウェー、ドイツの職人試験とはかなり内容が異なります。スウェーデンの職人試験の紹介としてご覧ください。また、各作業工程は平行して進められていたり、交互に行っていたりしていますが、分かりやすいように各部材、工程毎などにまとめています。
年末に図面と製作工程表などの審査を受け、製作時間の指定を受けました。工程表を提出時に、工程毎の推定作業時間を記入し計算しておくのですが、僕の場合は予想時間よりも減らされて325時間と指示されました。これは一日、約6時間前後働いた(休憩等は含まず)としたら、11〜12週くらいの日数で完成するペースとなります。
ただし、製作以外の時間(例、作業準備など)などは作業に含める事はできませんし、他にも課題や、予定(例、ストックホルム国際家具見本市など)があったりするので、締め切りに合わせてしっかりと計画を立て、作業を進める事が重要になります。この試験期間中は作品を作るだけではなく、本人自身の体調、精神的なコントロールも必要でしょう。要するに、予定外の風邪をひいて1週間休んだくらいで間に合わなくなるようではダメなのです。また、基本的に意匠の変更や、製作を楽にする変更は認められず、提出した作品図面通りに作らないとなりません。
製作開始は1月の新学期から。締め切りは5月15日。かなり時間があるように思いますが、時間が過ぎるのはあっという間なのです。終了した今だからこそ、そう言えるのですが(笑)。
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まずは材料の確保をから。材の選定、注文なども受験者が行います。大ざっぱに木取りをし、しばらく応力が抜ける(“木が動く”と言います)まで寝かせておきます。この作業は年末に行っても良い事になっていました。
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そして、職人試験の必須項目である合板製作からスタート。これまで何度も紹介していますので詳しい説明は省きますが、これは合板内部の心材となる部材です。
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節があったり、派手に反ったりしていない素性の良い物を選び出し並べます。
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