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ニッポンの家具デザイン


第58回
これからのデザインを見つける「Talents」@Tendence

 update 2011.10.19

くろだあきこ / ライター・デザインエディター 




 ドイツ・フランクフルトで8月に開催される国際見本市「Tendence(テンデンス)」は、2月に開催される「Ambiente(アンビエンテ)」の夏バージョン。見本市そのものはもちろんですが、ここ数年注目を集めているのは若手デザイナーのプレゼンテーションエリア「Talents」です。今回は、日本からのテンデンス出展情報と併せてレポートします。

■ ギフトシーズンを強く意識する国際見本市「Tendence(テンデンス)」
 日本では6月に「インテリア ライフスタイル」、11月に「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」が開催されるのと同じく、ドイツでは夏の見本市が「テンデンス」、冬の見本市が「アンビエンテ」となっています。これらの見本市はドイツのメッセフランクフルト社や日本法人のメサゴ・メッセフランクフルト社が主催しており、そのため、若手デザイナーのエリアは共通してTalentsという名称で、日本のTalentsで高評価を得たデザイナーは、アンビエンテのTalentsに招待される仕組みになっています。 【 写真 1〜7 】

■ 「Talents」が注目される理由
 さて、テンデンスはアンビエンテに比べて規模が小さいと言われるものの、2011年の参加企業は66か国から2,000社以上、会場の広さは東京ドーム約3つ分の13万平米と、大規模イベントであることに変わりありません。今回の取材では効率的に全体像をつかむため、プレス関係者を対象としたツアーに参加しましたが、Talentsを紹介する時間はかなり多くとられており、注目の度合いが伺えました。Talentsはホール9.3とガレリア 0で開催されましたが、今回ご紹介するのはガレリア0のほうです。

 プレスツアーの案内役、国立カールスルーエ造形大学(Karlsruhe Design University (HfG))でプロダクトデザインを教えるHansjerg Maier-Aichen教授によれば、「流通の都合や、工程の難しさ、経済的な妥協といったものがデザインを殺してしまう例は多い。しかし、Talentsに並ぶデザインは、そういった大人の都合に振り回されていない。今後は、消費される量産型のデザインではなく、少量のみ生産される、より個性的で、環境への配慮がされたデザインこそが求められていく。Talentsで出会える若い感性は経済的な理由で発生する各種の都合とは無関係で、これからの消費傾向にフィットする提案が多い」とのこと。より純粋な視点や感性に出会えるTalentsは、これまでとは異なるアプローチのデザインを求める企業にとって魅力的なコーナーになっているのだそうです。驚くべきは、並ぶ試作品のほとんどはデザイナー自身が作っているという点。工程を自分で考え、起こった問題をデザインで解決するという過程も、企業にとっては好ましく映ることでしょう。 【 写真 8〜10 】

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テンデンス、アンビエンテなどが開催されるドイツ・フランクフルト国際見本市会場外観
【 1 】 テンデンス、アンビエンテなどが開催されるドイツ・フランクフルト国際見本市会場外観。

ガラスのガレリアは明るく、注目を集める展示スペースです
【 2 】 ガラスのガレリアは明るく、注目を集める展示スペースです。Talentsもガレリアの1階で開催されました。

行ったことのある人からは規模が小さいと聞きましたが、それでも広い。真剣に見るなら2日は欲しいところ
【 3 】 行ったことのある人からは規模が小さいと聞きましたが、それでも広い。真剣に見るなら2日は欲しいところ。

テンデンスでは、様々なフォーラム・アワードが開催されますが、中でも注目されているのはTalentsのコーナーです
展示が美しく見ごたえがあったのは8.0と9.0
クリスマス前の仕入れということで、バイヤーさんたちの話もトントン拍子に進むようでした
小林幹也さんによる新ブランド
【 4 】 テンデンスでは、様々なフォーラム・アワードが開催されますが、中でも注目されているのはTalentsのコーナーです。
【 5 】 展示が美しく見ごたえがあったのは8.0と9.0。ブースも大きく、ブランドの世界観が十分に表れる気合の入った展示です。
【 6 】 クリスマス前の仕入れということで、バイヤーさんたちの話もトントン拍子に進むようでした。
【 7 】 華やかなブースばかりではないのですが、それでも多くの人でにぎわいます。
プレス向けに見どころを紹介してくれるプレスツアーに参加
会場にはテーマを決めたデザインカフェがいくつかあり、その解説もありました
ヨーロッパから近いアフリカは、デザイン面でも新たなビジネスパートナーとして注目を集めており、アフリカ全土を対象とした大きな展示スペースが設けられていました

【 8 】 プレス向けに見どころを紹介してくれるプレスツアーに参加。マイクを持っているのが案内役のHansjerg Maier-Aichen教授。
【 9 】 会場にはテーマを決めたデザインカフェがいくつかあり、その解説もありました。こちらのカフェは椅子のデザインがすべて異なります。
【 10 】 ヨーロッパから近いアフリカは、デザイン面でも新たなビジネスパートナーとして注目を集めており、アフリカ全土を対象とした大きな展示スペースが設けられていました。


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