デザインイベントは一年中、どこかで開催されています。業界関係者のみのイベントもあれば、一般客も入れるものもある。見本市もあれば、即売OKな展示もある。今回は、毎年秋に開催のデザインウィーク中に開催されていたthe new market、DESIGN HEART、DESIGNTIDE market、3つの「買える」イベントを振り返りつつ、使う人に届けるための仕組みについて考察します。
■ the new market (http://design-coop.jp/)
買えるイベントはデザインウィーク中にいくつかありましたが、「販売する」姿勢が最も明確だったのが、五反田の味ビルで開催されたthe new marketです。これはセルフプロダクション(企画デザイン〜広報〜販売などをすべて自ら行う)として活動するクリエイターが中心となり立ち上げたデザインエキシビジョンで、「参加者=運営者=creators’ cooperative」がコンセプト。オープン当日に台風が接近したものの、その夕方のオプニングパーティーには250人以上の来場者があったとか。会場の3階には大きなこたつやカフェスペースがあり、デザイナーが講師を務めるワークショップも開催されていて、のんびりくつろぎながらイベントに参加した方も多かったようです。
the new market のベースになったのは、9組の若手クリエイターとデザイナーによる「novelax(ノベラックス)」で、これまでにもデザインウィーク期間中に「買えるイベント」を実施してきました(デザイナーズウィーク期間外でもnobelax storeを展開)。2010年はさらに広がりを持たせたイベントにしようと、知り合いのデザイナーなどに声をかけ、最終的にはクリエイター35組が参加するイベントに発展しました。どのようにイベントが作られていったかは、the new marketの中にあるイベントレポートをご覧いただくと分かりやすいのですが、用意されたイベントにのっかるのではなく、あらゆることを共有しながら全てを自分たちで作り上げたスタイルは、参加クリエイターの意識を高めることにもなりました。さらには、イベントを成功させようという原動力にもなったのではと思います。全体的に見やすく、また、クリエイターとも会話しやすい柔らかな雰囲気がありました。