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ニッポンの家具デザイン


第27回 (4)
IFFT、あのブースのつくりかた 静岡つなぐデザイン





プロジェクトのプロデューサーや事務局は、よろず相談処でもありますが、ペースメーカー的な役割が大きかったかもしれません。デザイナーとメーカーとのやりとりは商品ごとに行われますが、その進み具合を定期的に参加者全員で共有していく場が設けられていました。進捗報告の場での「こういうところでつまずいているんですよね」という発言には、他の参加企業から「こうするといいのでは」「こういう方法もある」などのアドバイスをするシーンもありました。プロデューサーの日原さんが「○○が解決方法を知っているかも」など、問題をクリアできそうな企業を紹介することも(なお、日原さんは全体会議のほか、個々の打ち合わせにも参加し、調整してきました)。ウッディフロンティア自体が回を重ねていること、地元企業同士で助け合う素地があることも影響しているのでしょうけれど、定期的に顔を合わせる中で連帯感が生まれ、お互い相談もしやすくなる、というメリットがあるように思えました。

ただ、実際の進捗はあくまでもデザイナーとメーカー。実は五島さんと杉本家具のプロジェクト(washwowl)は、初めは家具を作る方向で進んでいました。でも、お互いにいまひとつ納得できない。着地点が同じじゃないかも、同じゴールを見ていないかも、という状況に気がつき、杉本家具の社長さんが個人的に温めていたアイデアを基に方向転換を図ったのが、2007年5月。当初のスケジュールからはずいぶんと遅れてしまいましたが、新しい方向性が見えたときに二人のピントがしっかり合ったというか、同じゴールを描くことができたのが、今回の反響に繋がったのではないでしょうか。

今回発表された商品にも、お披露目までに思いがけないトラブルがあったことでしょう、しかし、IFFTという大舞台での発表、という目標があったから奮起できた、ということもあったと思います。ひとつの企業ではできないことが、地域の企業が集まることで力を持ち、より面白い何かを作れることがあります。静岡に限らず、地域的なものづくりへの取り組みについては、また機会があればレポートしたいと考えています。

静岡では来年度ウッディフロンティアをさらに進化させた新事業を計画中。なお、この「つなぐデザイン」はIFFTで好評だったため、新宿のリビングデザインセンターOZONEで現在展示が行われています。(6F SHOW CASE IN OZONE 、2008年3月4日まで)

・ウッディフロンティア
http://www.t-messe.or.jp/wf/index.html
・ウッディフロンティアしずおか/つなぐデザイン発表展
http://event.japandesign.ne.jp/news/12570071227/
会場:リビングデザインセンターOZONE 6F SHOW CASE IN OZONE
会期:2008年1月10日(木)〜3月4日(火)※水曜日(祝日を除く)休館、2/17(日)臨時休館
時間:10:30〜19:00
※レセプション:2008年2月15日(金) 17:00〜19:00

【過去の関連記事】
● ウッディフロンティア「しずおか」2006
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/nippon_kagu/08/






全体的な進捗会議が定期的に開催されました
【 33 】 全体的な進捗会議が定期的に開催されました

washbowlをデザインした五島さん
【 34 】 washbowlをデザインした五島さん

進捗会議では、進み具合を試作品で確認することも
【 35 】 進捗会議では、進み具合を試作品で確認することも



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