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昨年の東京国際家具見本市(IFFT)、会場でも際立った存在感を見せていた「SOON」。有望若手デザイナーの考える「こんなのいいんじゃない?」を発表し、良いデザインを求めて会場を訪れる企業関係者、エンドユーザーと、デザイナーの出会いを作るイベントです。ありきたりの商品では満足しない目の肥えたユーザーが何かを買い求めるときは、デザインだけではなく、そのモノが作られた背景、ストーリーにも心動かされることが多いのではないかと思います。デザインした本人と直接話ができるSOONは、その後商品化されるであろう作品を手に入れるまでの物語の入り口。買い手にとっても、企業関係者にも、大いに気になる表現の後ろ側を、デザイナーの方に伺ってきました。 【 写真 1、2 】
ノギムラ×ノムラのお二人は建築出身。野木村敦史さんは、建築の構造設計の世界から家具職人に転身したというユニークな経歴の持ち主ですが、その考え方も、とてもユニーク。構造体にかかる力を支える様子を、そのままデザインに活かしたいと考えながら、日々家具のデザインをされていらっしゃるとか。 【 写真 3 】 の椅子は2つの異なったデザインに見えますが、実は同じパーツからできていて、足元の細いバーを調整することで、台形のシルエットの上辺と底辺のバランスが変えられます。薄く単純なパーツを組み合わせて強度を出すには? と計算しながらデザインしているので、バランスを変えても強度は保たれます。 【 写真 3、4 】
コの字のユニットは、机にも椅子にもなる優れもの。単体で使ってもいいのですが、これはやはりペアで使って楽しむべきでしょう。組み合わせ方によってはサイドチェスト+抽斗(ひきだし)にもなるし、裏面に照明が埋め込まれているので雰囲気のあるライトボックスにも。角にスリットを入れることで、組み合わせたときの形はすっきり美しくなっています。 【 写真 5〜8 】

【 5 】 向きを変えて2つ並べたところ。天板がきっちり合って隙間無く隣り合えるように設計。
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【 6 】 エッジを切り取ってあるところがミソなんです!
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【 7 】 ひっくり返すと椅子に。椅子の向きを90度変えると、テーブルの下に収納できます。
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【 8 】 重ねると棚にもなり、使い方が本当に幅広い。
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次の多目的ローボードは、他の2つのデザインに比べて地味な印象でしたが、これもまた構造デザイン抜きにはできなかったフォルムです。幅は180センチ、木材の厚さは9ミリ。この材をたわまないようにして、なおかつ引き出しとの隙間を1ミリ以下で構成し、繊細なイメージを崩さないように計算し尽して作られています。また、スリムな印象を強調する脚は、最初から6ミリのステンレス材で作ると決めていて、この細さで十分な強度を出すにはどうしたらいいかを構造デザインという視点で考えていったら、自然に、荷重を支えるのに適した三角形を取り入れたデザインになったのだそうです。こんなに細いのに、テレビのようにちょっと重いものを載せてもまったく問題ありません。 【 写真 9〜11 】
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【 1 】


【 2 】


【 3 】 並べると緩やかな曲線がウェーブを描くのが気に入っていらっしゃるとか。


【 4 】 なるべく柔らかい座り心地のため、少したわむようにしてあります。

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