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ニッポンの家具デザイン


第1回 (3)
2005飛騨・高山 暮らしと家具の祭典「“Designers Presentation” in 飛騨の里」





今度は旧田口家での展示へ。家に入ってすぐに目に入ったのは、時園勇さんの照明、kujakuでした。プラスチックの両面に木材の薄いシートが貼り付けてあるので、シェードの素材そのものからも灯りが漏れ、その輪郭を際立たせます。ランプのパーツは、ベースと電球とシェードに分解することができ、40枚ある羽は、中心のリングに沿って一箇所にまとめられます。たとえば引越しの時やしばらく使わない時は、場所をとらない大きさに。 【 写真 20〜22 】

板の縁からも光が漏れている
【 21 】 近寄ると、板の縁からも光が漏れているのが分かります。
分解する時
【 22 】 分解する時はこのように(本当に分解する場合、もちろんスイッチは切ってからです…)。

高田浩樹さんは展示作品だけでなく、ノートパソコンでこれまでの作品を紹介されていました。デザインに対する熱い思いがスパーク。私はちょっと離れたところで聞かせていただきましたが、ブースを訪れるデザイナーを巻き込んでのディスカッションは続きます。高田さんは海外メーカーとも契約を結んで活動中で、ミラノ・サローネのことや海外での契約のことなど、話のネタは尽きません。素材や加工技術について新しいなにかを教えたり教えられたり。 【 写真 23〜24 】




時園勇さんのランプ
【 20 】 時園勇さんのランプは繊細ながらも存在感のある仕上がり。優雅な照明というのが第一印象でした。




畳の感触はいいもの
【 23 】 畳の感触はいいものです。ちょっとしたディスプレイに使っても良い気がします。
茶道具のイメージ
【 24 】 茶道具のイメージで、新しい和風モダンを提案。時間経過でますます美しくなる天然ワックス仕上げが良いとのこと。

会場には基本的に出展デザイナーが常駐していて、作品の説明は本人が行うことになっていました。一般の来場者に対しても、商品化を考えるメーカーに対しても、分かりやすく明快な説明をしなければなりません。そのやり方によっては、デザインに込めた意味が伝わりづらくなることも想像されます。デザインに対する理解度のばらつきがあるイベントで、相手に合わせて説明するためには切り替えの速さも必要でしょう。もちろん、形そのもの、デザインの美しさは必須なのですが、デザイナーの仕事はそれだけでは済まされないのです。

さて、暮らしの祭典は、“Designers Presentation”だけでもかなりの濃度。また、同時開催のイベントの数が多いため、それらのデザインと向き合うには多くの時間が必要となります。でも、遠方からの来場であればイベントだけというのも勿体ない。ちょっとくらいは観光もしたいし(飛騨牛なども食べてみたい)、メイン開場で「いいな」と思うメーカーがあればショールームも回りたい、存分に堪能するには一日では足りません。ピンポイントで特定の展示しか見ないなら別ですが、せっかく来たからには、ねぇ。宿泊つき、最低丸二日が正しい参加方法かと思いました。

次回は高山のショールーム巡りの話を。






LAND WORKS FACTORYの「遊び家具」
【 25 】 LAND WORKS FACTORYの「遊び家具」は、スツールをテーブルに使ったり重ねて遊んだり。子供の頃から使い続けて愛着のある家具に。

岡本和子さんのチェア
【 26 】 岡本和子さんのチェア。大きくは揺れないのですが、たとえばパソコンを使う時に前のめりになれるよう、床に接する材を少しだけ削って動きを出していました。

杉浦哲馬さんのながーいベンチ
【 27 】 杉浦哲馬さんのながーいベンチ。公共施設に良さそうだな、と思ったら、もともとそういう空間を意識してデザインされたようです。



【 28 】 KENNERが提案する金属と木材の組み合わせ。照明のベース部分、テーブルのちぎり(割れ止め)がステンレスでした。
【 29 】 往蔵稲史人+T&O STUDIOは正面を持たない家具というコンセプトの棚を出展。表・裏の概念はないということで、くるりと回して使います。
【 30 】 久保田充さんの「生長・成長」をテーマとした作品。底面に丸みがついているので、座るとゆれます。子供が喜んで座っていました。
【 31 】 下島啓吾さんのおもてなしのためのスツール。なんでおもてなし? と思ったら土間や玄関などに置いて、来客に座るのを勧めるためのものだから。


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