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■ IEDの学生達の卒業制作
今回はミラノのデザイン専門学校、IED(Istituto Europeo di Design)の学生達の作品発表と展示の様子のレポートです。
イタリアの学校の新学期は、夏のバカンスを過ぎた9、10月頃から始まります。何かと慌しいバカンス前の7月に、様々な国籍の学生達が集まるミラノのデザイン学校の卒業制作や、その学年を締めくくるプロジェクトの発表が行われます。私の卒業したミラノのIEDでは、見学に来る学生達への学校紹介も兼ねてか、新学期が始まるまでの実に2ヶ月もの間、人通りの少なくなった講義室や通路など校内の至る所で卒業制作の展示をします。展示方法は年によって異なる様で、今年はプロジェクトのプレゼンテーションボードが従来のパネル一枚ではなく、レンダリングや作品イメージをランダムに吊り下げた遊び心のあるものになっていました。【 写真 1〜3 】
IEDで行われるプロジェクト課題のほとんどはグループ制作ですが、課題によってはインダストリアル、インテリア、グラフィックコースと合同で行われる場合もあります。卒業制作の課題は、学校が提携している企業や営利団体によってテーマが決められるため、振り分けられたチームによって様々な条件が付く場合もあります。特にプロダクト・インテリアコースは、デザインに対して一般的に思い描かれている様な「何でも自由!」というイメージとは異なり、IEDの卒業制作はかなり実践的な方針で進められています。
私が在籍していた当時よりも生徒数が減少したのか、全体の作品数が少なくなったように見受けられましたが、同じコース内でもトラムやバイク用品、パッケージデザインと幅広い分野のテーマが設けられているのは変わらないようです。【 写真 6〜11 】
実践的なデザインが念頭にあるため、作品の傾向や完成度は私達の頃と大差はありませんが、当時流行していたエコを前面に押し出したデザインは下火になったのか、卒業制作品にはほとんど見られず、年代の差が感じられます。特にクルーザーやバイクなどの趣味的なもののデザイン課題は、私たちの代にはなかったテーマなので興味を惹かれました。
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