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第28回
第三世代携帯電話の可能性

 update 2003.07.09
リポート : 仙田 有 / デザイナー 






今年12月より、イギリスもようやく車の運転中に携帯電話の使用が禁止される。唯一許されるのは「ハンズフリーシステム」を使用する場合のみ。このハンズフリーというのがいまいちよく分からないのだが、どうやらイヤフォンタイプはこれに含まれないらしい。罰金と3点減点(満点は12点)というから、かなりの痛手だ。
新しいものがじんわりと浸透し、浸透すると一気に加速するのがイギリス流。ここに来て第三世代携帯電話へのさらなる可能性が求められている。6月23日の新聞The Guardianでは、「愛しき憎き携帯電話は、我々の生活を変えることが出来るか?」と題して、第三世代の可能性を探っている。中でもイギリスが長年抱えている「交通機関、医療、教育」の分野での活躍が期待されているようだ。スウェーデンでの例を挙げて、音声・画像による地図案内、および渋滞情報サービス。これはカーナビを車につけることをしないイギリス人には重宝されそうだ(なぜ付けないかって?そんなの付けてたら窓ガラス割られて盗まれるでしょ!)。しかし、ドライバーはこれらの操作を「ハンズフリーシステム」でやらねばならない・・・、ちょっと矛盾。医療に関しては、患者の病状を携帯電話経由で医師に双方向で伝えるサービスや、病院の予約情報確認や予約が可能になれば、待ち時間の短縮が望めるとしている。なにしろ平気で6時間くらい待たされるのだから、これは普及して欲しい。


教育では、グレートブリテン島とアイルランドの間に浮かぶ「マン島」(Isle of Man TT raceで有名な)で、コンピュータではなく子供にもなじみのある携帯電話でのインターネットサービスの提供を実験的に行っている。さらに興味深いのは、「m-voting」と命名された、携帯のSMSによる選挙投票だ。なにしろ選挙に行かずに投票できるのだから、こんなに楽なことは無い。もちろん本人確認をどうやってやるか?一人が複数の携帯からやったらどうなるのか?など問題は多い。しかしガーディアン紙は、なにより問題なのが、政治家がこの「m-voting」をいまいち理解出来ていないところだとしている。さらに、第三世代携帯電話の可能性は非常に高いのにも関わらず、広い範囲で理解と支持を受けることが出来ておらず、また携帯電話会社のテレビCMや広告の仕方も、若者向けに偏りがちで「さらなる可能性を広める」ことを伝えられる程の効果は得られていないという論調。紙中にある「ヨーロッパの中で、イギリスは新しいテクノロジーに対してもっとも熱心さにかける国である」というコメントは、あながち嘘ではない。

http://www.guardian.co.uk/mobile



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