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感性はがき / 絵顔
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第42回
アートイベント「思い出横丁からアートする」

 update 2008.09.24

リポート : 笠尾敦司 / 東京工芸大学 准教授 




表記のアートイベントを本年11月の第一週に実施することになりました。私笠尾敦司と野口靖の二人が、一年を掛けて思い出横丁を中心に展開してきた制作活動の発表の場となります。副題は「パブリックアートからコミュニティデザインへ」としました。この記事でもご紹介しましたが、私の作品は、街並を絵巻状の長い下絵を作り、思い出横丁の道路脇で、街を訪れた人やお店の人に透明水彩で着彩してもらうという作品なので、制作方法も参加型であり、かつパブリックな手法です。そして、この様にしてできた制作まで含めた意味でのパブリックアートを、この期間「長大のれん」として展示するほか、実際に使えるお店のユニフォーム(今回はアロハを考えている)の柄として展開します。

下絵の制作には、東京工芸大学の生涯学習で講座として実施しているハイブリッド水彩の下絵制作の手法 【 写真 1 】 を用いており、写真から起こしているため、部分も全体も一見は何の矛盾もなく、きれいに描かれた街並に見えるのですが、よく見ると、平面に見えるはずの店の正面にパースが付いていて、しかも左右からの視点が一つの店に混在していたりするため、見る人に不思議な印象を与えます。見ている人はこの不思議なパースの混在に気づかないことが多いのですか、何故か、この不思議な見え方が、気付かない人にも、ファンタジーを感じさせているようです。道行く人は、始めて見ると、作品の長さや緻密さに驚くのですが、しばらく見ているとなんとなく不思議な感覚にとらわれてくる様で、「何か不思議と街が浮き立って見えてきますね」などと感想を漏らします。 【 写真 2 】

ハイブリッド水彩の下絵制作の手法
【 1 】

ビデオカメラで写して特殊な処理をすると全くの正面から、矛盾のない長い街並が作り出せるのですが、それではこの様な不思議で神秘的な魅力は現れてきません。アートは技術を正確さの獲得のために使うのではなく表現のために使うわけですが、私は神秘的な魅力ができるだけ無意識にのみ訴えるようにするために、手で下絵のCGコラージュを行いました。ホックニーのように初めから誰でもが気付くずれたコラージュとして見せるのではなく、一見は矛盾なく見せて、潜り込まされた矛盾が不思議なファンタジーを感じさせるような作品として作り出しました。11月の第一週思い出横丁の線路脇の街灯にのれんとして展示します。これは、アロハと違い、お店に入らなくても見ることができますので、是非ご覧下さい。

今まで、毎週金曜日に思い出横丁の道脇にお店を出して制作を続けてきたのですが、これからは土曜日に制作を行なうことにします 【 写真 3 】 。時間は、4時ぐらいから9時ぐらいまでできると良いなと思っています。来て頂いたら、その場で 【 写真 1 】 の様に思い出横丁とあなたのハイブリッド水彩ではがきサイズの下絵を作りますので、是非塗ってください。できた物は、展示か若しくはお持ち帰り頂けます。

次ページに続く





何か不思議と街が浮き立って見えてきます
【 2 】

土曜日に制作を行なう
【 3 】



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