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デザインリポート
感性はがき / 絵顔
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第34回 (2)
日本科学未来館グッズ企画デザイン演習発表会





この作品 【 写真 5 】 は深海マグというもので、未来館には、深海の圧力がどのぐらいかを感じてもらうための展示としてカップ麺の容器を海に沈めて、縮んでしまった容器を展示しています。その容器は、深さ毎に並べられています。この学生はそのカップの大きさをそのまま生かして、重ねて収納出来るカップセットにしました。マグの色は深さごとにどのぐらいの明るさかを表しており、また、その深さに住んでいる動物のイラストも描かれています。また、マグの内側には、その深さでの正確な圧力の数値などが描かれており、デザインと科学的内容がうまくマッチしていました。企画開発マネージャーをされている河島さんはこれが非常に素敵だと褒めてくださったのですが、実際に製品にすることを考えると、マグカップ一つに対し金型が2つ必要で合計16コ、しかも、カップの内側には印刷出来ないとのことで、実際にグッズにするのは難しいとのことでした。

次の作品 【 写真 6 】 は変化朝顔の美しさをそのままインテリアにできないかということに挑戦した作品です。朝顔の掛け合わせを色々試して、作られた朝顔の花の色や形と葉の形の奇抜さと美しさを競うという遊びが江戸時代にはあったそうです。それに遺伝の勉強を組み合わせようというものでして、三枚の透明シートを重ねていくことで、いろいろなバリエーションが生み出されるようにしてあります。彼も、このサンプル作りに大変苦労したようですが、なんとか発表出来る形にまで仕上げて頑張ったと思います。

次はアクセサリー2種類 【 写真 7、8 】 です。一つは遺伝情報を伝える仕組みのDNAの塩基配列A,T,C,Gを4つのビーズの色に置き換えて装飾してブレスレットを作るという物です。もし一つは、惑星の大きさの比率をビーズの直径やブレスレットの大きさに当てはめて、身につけて理解しようと言う物です。どちらも女の子らしさを出して頑張った作品でした。

アクセサリー2種類
【 7 】
アクセサリー2種類
【 8 】




深海マグ
【 5 】

変化朝顔の美しさをそのままインテリアにできないかということに挑戦した作品
【 6 】



最後にご紹介するのは、掘削チョコ 【 写真 9 】 という作品です。海底から掘り進めてマントルまでを掘り出すという研究が進んでいるとのことで、その時に掘り出されるコアの形を借りてとても細長い棒状のチョコを提案しました。緑のところもチョコなのですが、ここがマントルなのだそうです。アイディアはおしろいのですが、グッズとして考えると、そんな長いチョコは折れやすいので、損品が出やすくこのままでは商品にはならないということでした。しかし、食べられる地層が棒状になっているというアイディアは面白いので、チョコではない何かに置き換えたりすることで、商品にできるかもしれないと言うお話しでした。

このほか、写真では紹介しにくいのですが、深海の生物をカードにした作品や、イリュージョンマグ、海面から海底までの距離と地上から飛行機が飛んでいる距離はだいたい同じだと言うことを分かるようにするウォータードーム、人体を酸素がどのように運ばれるかを理解させる迷路ゲーム、ユノハナガニのイラストや生態を知ることのできるQRコードそのものを商品とした提案などがありました。

学生はみんな、グラフィックデザインの学生と言うこともあり、サンプル作りに苦労していました。企画書のみの発表でも良いのですが、やはり、サンプルがあるかないかでは大きくアピールする力が違うと言うことを感じました。そのことは、グッズの持っている物の力の大きさは単なる絵1枚とはやはり違うと言うことなのです。絵の場合は、どんなすばらしい絵でも、それを見せる入れ物などの環境が整わないとその威力は発揮出来ません。モナリザが街角の壁に掛けてあっても、すごい絵だと感動できる人とは少ないでしょう。しかし、グッズはそれ自体で価値を発揮出来るということです。どこにあっても、誰が持っていても、グッズの面白さや楽しさは伝わります。ですから、このグッズをうまく利用出来る能力はデザイナーの大きな支えになります。ここに、グラフィックデザインの学生がグッズの企画を学び、サンプル作りで苦労する価値があると思うのです。





掘削チョコ
【 9 】



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