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東京工芸大学デザイン学科の1年生が演習として行なってきた「日本科学未来館グッズ企画デザイン演習」の発表会を1月20日、日曜日に日本科学未来館にて行ないました。実は、私がここで紹介するのは3回目となります。つまり、3年間既に私がここで書き続いていると言うことでして、そのこと自体少し驚いてしまいます。
この演習の狙いは、未来館の展示内容を家に帰ってからも楽しめるグッズにしようと言うことです。未来館の展示は最先端の展示なので、どれも内容は高度で分かりにくいものですから、普通ですと敬遠してしまいがちです。グッズは身近においておくことの多い物なので自然に親しみが沸くという効果があります。そこで、未来館の内容をグッズにすることで、家に帰ってから楽しめたり、その科学的内容に親しみが持てるよなものにしようと言うことです。
今回は、コメンテイターとして、例年お願いしている未来館の島田さんに加え、未来館のミュージアムショップ潮見サービスの企画開発マネージャーをされている河島さんにも参加して頂きました。
では、早速いくつかご紹介します。
地球の周りは多くの人工衛星が飛んでおり、それぞれは色々な軌道を描きながら飛んでいます。もしも、その衛星に乗って地球を眺めていたとしたらどのように地球が見えるだろうか? というのを考えて、衛星から見える地球を絵柄にしたメモ帳を作ったのがこの作品です 【 写真 1 】 。切って使うタイプの細長いメモ帳なので、丸い地球を細長い直線に移し替えるために、うまく地球の模様を歪ませなくてはならず、そのことに作者は非常に苦労したようです。ここで使った衛星は大地で、大地は南極から北極までを大きく往復しながら地球を回っているそうです。上の方のグリーンランドが大きく歪んでいるのが分かるかと思います。右に置いてある紙の箱は、衛星の形をしたメモロールを引き出して使うメモボックスだそうです。この造型はもう少し考えないといけないですが、グラフィックデザインの学生なので、そこは、大目に見ていきます。この衛星メモが何種類かあって、色々な軌道の衛星から見た地球を図柄として見ることができたら、すごく面白いだろうなと思ったのですが、商品として実現することを考えると、長く異なった連続パターンを印刷することがとても難しいのだそうです。もし、技術的な問題が解決できるのでしたら、私も使ってみたいグッズの一つです。
次は、magnification hanky というハンカチです。これは折られているハンカチを開いていくと、新たに見える面に描かれている図柄が10倍ずつ縮尺が変わっていくと言うハンカチです 【 写真 2 】 。たとえば、ゴールデンハムスター→人間→クジラ というように変化していきます。そして、ハンカチを全て開くと、登場した全ての動物が見られます。表は、だいたい人間の目で普通に見える動物が描かれており、裏は、顕微鏡の世界になっています。これは、大きい世界から、小さい世界までが全てポケットの中の1枚の小さなハンカチに収まってしまうところがとても面白いと思います。これは、グッズになる可能性がありそうです。
次はブックカバーです 【 写真 3 】 。このグッズの狙いは「なんだかきれいな模様だけど何かなー」と思わせて、次に科学的な内容に引き込むという作品です。この写真にあるのは、海の水圧と暗さの関係を泡の大きさと青の色の濃さで表して、デザインしようというグッズです。科学的なデータをもとに図案をデザインしていくというのは、なかなか面白い内容だと思います。これもうまく発展させてシリーズにしたら面白いのではないかと思ったのですが、ブックカバーというのは値段との関係で商品になりにくいということで、もしかしたら、ノベルティーのようなものには向いているかもしれないと言うことでした。
次のゲーム 【 写真 4 】 はクォークの振る舞いをボードゲームにしたと言う作品です。ゲームボードや駒はきれいにまとめられていて、素粒子らしいイメージを感じました。ただ、科学的な内容が難しいため、それをうまくゲームのルールに落とし込むのに苦労しており、成功したと言うところまでは行きませんでした。しかし、挑戦的な作品でその心意気は大いに評価出来ます。
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